毎度この手の修理の第一の難関は裏甲再接着のネック角。クランプの力ってなかなかのもので、結構ネックを寝かして接着できたんじゃないだろうか。うまくいっていれば、ネック外してリセットしなくても許容範囲におさまるはず。
バインディングはちょうど新商品として幅の広い物が出ていたのでラッキー。まだ届かないけど。溝は掘り直しが必要で、特にネックヒールとの隙間が難しい。裏板のタケをつめておけばよかったか・・・。次に大変なのは塗装だな。はがす時に白濁した裏の塗装はダメかもしれない。
時間ができたので、以前から作りたかった物を。壊れた鋸でチビ鋸作り。バインディングのある指板のフレット溝を深くできたら成功。試す機会はいつ来るのか。
たまった端材で木札作りも。途中で疲れて飽きた。今日はここまで。
昨日フレットを打ったギターは、今日、研磨して塗装ブースへ戻った。
修理。折れていたブレーシングを新しい材で復元する。
ブリッジの不要になった穴は埋めておこう。サウンドホールから向こうの景色が見えるってやっぱり新鮮な気分。
裏板はがした理由の一番がこれ。この力木が折れていたから。二番目の理由は、ネック角を直したいと思ったからなんだけど、どうやら期待したほどは動かなそう・・・。
表の接ぎ割れ部分の補強と力木が浮いている部分の固定。裏がないとこんなにもやりやすい。ホールから手を突っ込んだだけじゃ、なかなかこんなに細かい作業できない。
修理を休憩して製作中のギターを。指板磨いて溝広げて、フレット叩き込む。
昨日の掃除で埃吸ってまた喉痛めた。喉っていうよりほとんど肺が痛い。掃除するといつもこれだ。寝違えて左肩もまわらない。ちなみに左足はまだ完治しない。満身創痍。
修理のギター、LG-1ってスタンプ押してあった。
後になると歪んで接着しにくくなったりすると嫌だから、まず表のセンター割れを固めておくことにした。割れ部分をきれいにする。
木で埋める。
バインディングを削り落とす。このバインディング材は初めての感触。ソフトビニルっぽい。古いギターには珍しく、強固に接着されていた。それにしても、古いラッカーにナイフを立てた時、周囲の塗装がパキパキと割れて落ちてしまうのは何とかならんものだろうか。
バインディングを落として驚いた。側裏は合板だね。しかも、裏材はマホ・マホ・マホで木目の向きもすべて同じ。はがす時に合板自体がはがれてしまうので難しい。ところで、トップはラダーブレイス。時代を感じる。
組み立て済み、現品限りの本棚見つけて運んできた。このサイズが自家用車で運べるってのが大事。コンパネとかたまに買うし。まぁ、ちょっと斜めに積んだけど。で、まずは本類の片付けから。たった2坪の天井板を交換するためにも。
研磨から3セット目の塗装。7回目の吹き付け。導管が埋まり始めたところもあればまだまだな所も。
ギブソンのこの子、って言ってもずっと年上だけど、今後の事を考えてパーツ類をすべて外した。ピックガードも。ピックガード、ニカワだかボンドだかで接着されてた。しかも一回貼り直しされてるみたいだ。
ベンディングマシンはとりあえず出来上がり。このほか、内枠やらなんやら、まだ用意しなきゃいけない物もあるけど。これ、本家の買ったらいくらくらいするんだっけ、ってサイト開いてみたらワケワカンナイ物に進化(?)していた。どう見てもコレの方がいいでしょ。
修理依頼のギターが送られてきた。60年代のギブソンがトップ割れちゃったって。
アジなギター(B-25?)にアジなPUのっかってる。接ぎ割れ(ハギワレ)ってヤツ。古いからニカワが劣化したとかも考えられるかも知れないけど、割れたところグッと力かけても閉じないから乾燥だろうなぁ。次、衝撃写真。
気づいた?
ブリッジが割れてる。
いや、そんなんじゃなくて
ブリッジそのもの。
プラスチック製。ネジ4点留め。
オールプラスチックのマカフェリの話は聞いたことあったけど。
六角ネジ、このインチサイズのボックスレンチを奇跡的に持ってたおかげではずせた。このネジ穴のせいでトップが余計に変形してしまっている。
このギター、かわいいけど、そのほかにも力木が完全に骨折してたり、結構重症なので、長期入院決定した。さて、どこからどうやろう。裏はずしちゃおうかな・・・。
丸4年。今日から5年目。間もなく女川駅も完成するという。女川には一年半ほど行っていないのだが、景色もずいぶん変わったことだろう。
あの頃、うちはまだマシだからと、おもいを押し殺していた人たちは、どこかで吐き出せたろうか。全て隠して壮絶な経験を笑い話のように語った人たちには、腹から笑える出来事があったろうか。
新しい街の形が見え始めたところがある一方で、TVに映し出された福島県富岡町は道路の瓦礫が撤去されただけであの日のままだった。原発さえなければ・・・。汚染水が閉じ込められず、そもそもメルトスルーした燃料がどうなっているかすらわからない福島第一原発。コントロール下にあるという言葉を信じている人がいるのだろうか。これほどの事故を経験、いや違う、終わった話じゃないので、今現在これほどの事態にあって、なお原発を動かそうなんてどうかしていると思うし、無責任だと思うのだが、どうやら私は少数派らしい。日本では。
喉が詰まるような気分の後、原発とそれを進めようとする連中に憤る、そんな一日。
塗装修理はトップコートの吹き付け。これだけ平面がないと後の研磨が不安だが・・・。
昨日の続きのベンディングマシン作りは各パーツの加工と組み立て。ネジ穴がないとは思わなんだ。迷わずあける。あともう一息というところまで来た。
今使っているベンディングマシンもなんとか生き残り策は見つかったけど、現在手に入る赤外線ランプに合わせてもう一つあってもいいと考えたその考えが変わらぬうちに着手した。
今日は何とか材料の切り出しを終えた。今あるヤツの幅と高さを少し大きく。これらのパーツを加工して組み立てても、内枠できるまで使えない。内枠が大変なんだよなぁ。ま、それはおいおいということで。
週末は家の片付けをし、不用品をリサイクルショップへ売りに行って、川崎町のホルモン屋で肉を食らった。人気店3度目。ドライバーは酒が飲めないので飯をガッツリ。部屋はまるで片付いていないのだけれど、かねてからの懸案事項である天井板に手を付ける決心をした。
今日は2度目の目止め。
塗装修理のカラーは4度目。
ギター工房tupli でのギター製作と日常を綴ります。