植樹と山元ギター

「3.11を忘れないように。」
と言って、矢附のおんちゃんが白樺の苗木を持ってきた。
裏庭に一緒に植樹した。
「おらほは先に逝くから忘れないように。」
意味深な事をつぶやいていた。
震災ギターの掃除。
まずはケースに入ったまま津波被害を受けた
フルアコとセミアコの2本。

ずいぶん汚れているものの、なんとかなりそう。
金属パーツの外に出た部分はドロリとした茶色や粉っぽい青緑に錆びてはいたが
ハンダのあたりはそれほどでもなく、もしかしたら配線は生きているかもしれない。
ボディを水拭き、乾拭きして
ハンダははずさず、ナット、ワッシャ、ネジ一つ一つを磨いて
元通りに組み込んだ。

問題はケースから出ていたというJ-45だ。
トップをはがさないといけないかもしれない。
でもそうすると、塗装もはがすことになりそうで
折角見事に入ったクラックも消えてしまうし、
震災からよみがえった感は薄れるのではないか・・・。
明日は水洗いからかな、と思っていたところへ電話が鳴り
急遽、石巻の炊き出し班に混ざる事になった。
村田蔵王のモノ作りチームで向かう。
包丁もいらないの?火をおこすの?火バサミ持ってないよ。
何にも分からないけど、とにかく自分用の食料と水だけコンビニで調達してきた。
明日、早起きさえすればあとは一日怒涛のように過ぎるだろう。

「植樹と山元ギター」への2件のフィードバック

  1. ここに!
    ありがとうございます。震災からオフラインが続き,大切な子供たちの面倒を見てもらっているのに大した連絡もできず,申し訳ありません。今,ここに子供たちの写真を見て,元気が出ました。本当にありがとうございます。

  2. >TAN@B.mumpsさん
    この子たちは東京のShin’s Musicさんが面倒見てくれています。J-45も現在塗装の乾燥待ち。生き返らせて見せます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください