昨夜、被災地の小さな小学校の校長先生と電話で話した。
その学校は校舎がもうつかえない。
「子供達にライブとか大道芸とか、何か楽しめるものを見せてやりたいなーって思うんです。
石巻とか大きな街ではもう行われているんですよ。
ただ、交通費すら出せないんですよね。」
昨年度まで僕が携わっていた学校支援に関わる話だ。
地震の前なら近所で出来る人にお願いすればいい、って所なんだけど
近所の人はもれなく、亡くなってしまったか、いまだ行方知れずか、避難所にいる。
被害の少ない地域にお願いするしかない。
そうすると遠くから来る事になるので、お願いしづらい。
校長先生の立場ではなおさらだ。
誰か手を上げてくれる人はいないだろうか・・・。
平日の昼間、電力の確保も危うい場所で、子供達を楽しませられる人たち・・・。
昨日の雨で、作業場わきの駐車場でヒドイ雨漏りがしていたので
今日、屋根に登ったりしながら色々見たのだが原因を特定できなかった。
午後から作業場に入った。
僕の仕事は作業場にいる日数、時間にほぼ比例して仕事が進む。
とにかくここにいる事が必要だ。
製作中のギターを再開した。
バインディングの溝掘り。
でも思うように仕事ははかどらなかった。
仙台あたりの人がよく言う、我々だけが日常へ戻る事への葛藤
だろうか。いやいやまさか、そこまで善人ではない。
振り返ると壁が割れ傾いているから だろうか。
部屋の片付けもまだしていないから だろうか。
旅の荷ほどきすらまだだから だろうか。
単純に一ヶ月ぶりの仕事だから だろうか。
ちょっと腹が減っていたから だろうか。
壊れたテレビの代わりとして居間用にラジオを買った。