トルコ旅行第3日


エーゲ海沿岸にはオリーブ畑が続きます。
畑というより、ひと山ふた山全部オリーブ。
誰がどうやってコレだけのオリーブを収穫するのか、あるいはしないのか・・・
トルコは親日の国だとは聞いていました。
トルコとロシアが戦争している時、日露戦争でロシアを破ったことでトルコが救われたとか。
添乗員さんの話によると、
イランイラク戦争、「イラクの空港を封鎖する。それ以降の飛行機は旅客機も打ち落とす」という発表があって、イラク国内の外国人が空港にひしめいている時、トルコ航空が、イラクのトルコ人を差し置いて、日本人の出国を手伝ったとか。トルコ政府は「100年越しでやっと日本に恩返しができた」と言ったとか。
ビビる。
我々日本人はトルコについて何も知りません。
っつーか日本政府は何もしなかったんですね。
ツアーバスはまずベルガマのトルコ石専門店に行きました。
店員みんな日本語ベラベラ。さすが政府公認店。
いい目の保養になりました。本場のトルコ石は僕の知る色とはずいぶん違いました。
偽物との見分け方も教わったし。
偽物はシンナーで拭くと白い石になるようです。
お試しあれ。
ベルガマは名前くらいは私も知っていたアクロポリス遺跡のあるところ。
実物はため息が出ます。
この高台にこんなでっかい物をねぇ。
その遺跡に直接登って触れるんですからすごいです。
大理石の美しさはまるで損なわれていないんです。いや、完成直後はこんなもんじゃなかったのかも知れないです。

演芸場は急斜面に作られていて、山を昇る風で後ろの席まで声が届く設計だそうです。
高所恐怖症の人は演芸が見られない設計です。

遺跡の出口に土産物屋がありました。
トイレ休憩の10分くらいしか見る時間がありません。
ちなみに公衆トイレはチップが要ります。
50クルシュ~1リラ。
小銭を切らすと一大事になるわけです。
トイレから出てくるとお店の人が寄ってきます。
「イッコ ニリラ。 ミッツデ ゴリラ! ミッツデ ゴリラ!」
「ミルダケ。ミルダケ。」
「ジャスコ ヨリ ヤスイ!」
全部日本語。
「How much?」 と聞いても首を傾げます。
「いくら?」 と聞けば 「ヨンリラ」 って返ってきます。
ジャスコなんて誰が教えるんでしょ。
一個2リラの物を2つ買って5リラ紙幣を出して1リラ硬貨を入手しようにも
三つで5リラと言われちゃ三つ買います。
大きな紙幣を出すとあからさまに嫌な顔をされます。お釣りが無いと言われます。
16リラの買い物をするのに20リラ紙幣を出すと、「アト1リラ」 と言われ、5リラ紙幣が戻ってきます。
トイレのために硬貨を保持し続けるには技術が要ります。
お昼にちょろっとアルテミス神殿の遺跡を見て、
午後はさらに南下し、エフェス(エフェソス)の街。
ちなみにトルコのビールはエフェスビール。
ココの遺跡は規模が段違いでした。
とにかく広いし、サウナ付き公衆浴場や公衆水洗トイレまで残っています。
その分観光客も多かった。
巨大な玄関の遺跡は図書館だそうです。
公衆トイレは隣と近すぎませんか?

革製品屋さんにも寄ったなぁ。
極上の羊皮だったか、バーバリーなどのブランド名が入る直前の商品を格安でって
確かに柔らかくてモノはいいけど、それでも着ないっす。
そこからエーゲ海を離れて内陸(中部アナトリア)へ向かいます。
踏み切りは紅白でかわいい。
少し内陸に行くだけで、イスラム教と分かる人が増えます。
バイクに関する法律については知りません。
みるみる町並みが貧しくなります。

ホテルは温泉街。
夜8時には着きました。
ゆっくりできるかと思いきや、翌朝も5時半にモーニングコールです。
現地ガイドさんの話、「ラキが飲めなきゃトルコでは男じゃない」
じゃ、というわけで飲んでみました。60度以上あるお酒を50%ほど水で割ったものですが、
甘くて強烈な臭みというか個性。なんとか飲みましたけど、コレを飲むなら女呼ばわりされた方がマシという声もチラホラ。
TVでは日本語講座が流れていました。

「トルコ旅行第3日」への3件のフィードバック

  1. イラン・イラク戦争の時、在留していた日本人は本当に大変だったそうです。
    私と同じように、赴任していた先生は他の企業の方々と陸路で車を走らせ、命からがら隣国から飛行機で帰国したそうです。
    そういえば2002年6月には、自分もインドから緊急帰国してました。
    政府の飛行機が出る前にまずは自力で出国しようということでJALに乗ったのを思い出します。
    あのとき飲んだ「一番搾り」はうまかった。

  2. 確か、昔和歌山とかそのあたりでトルコの船が難破したときに日本人が救助にあたり、それがトルコ国内で紹介されていると聞いたことがあります。
    そういったことを伝えて、親しい気持ちを持ってくれるってなんか嬉しいですよね。

  3. >蔵王のインド人さん
    みなさんご無事で何よりです。
    やっぱり政府の飛行機なんて待っていられないんですね。本当に来るか分からないですしね。
    >流山からの旅人さん
    嬉しいですよね。それにしたって、田舎の子供まで日本語なのは面白かったです。

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