一段落したとたんにお仕事がいただけるという、今年は春から縁起がいい。
さっそくオクターブが合わないというギターの修理。ラッカーにクラックが入って貫禄が出ている。
過去にも同じような物があったが、このギター初めからオクターブは合っていなかったはず。サドルの頂点を3mm後ろへずらすべく、サドル溝を広げる。先日作った治具のおかげで非常に安定した作業が可能になった。
6弦のピン穴と弦のスロットがあるから後ろに広げるにも限界がある。おさまってよかった。太くなったサドルでも6弦の頂点は一番後ろ。それでもオクターブが合わなかったのでナットを疑うと、案の定0フレットの位置が狂っている。ナット溝も切り直し。サドルの頂点を微調整して、すっきりオクターブが合った。
ペグのブッシュが落ちてしまうという問題も。見るとワッシャーが挟まっている。先日も同じようなワッシャーがあった。あっちゃいけないというわけではないのだが、必要ないし、ブッシュが緩いとこのワッシャーが共振して変な音がしてしまう。ついでだから全部のブッシュで対処する。ペグ穴に接着剤を塗って硬化させてから打ち込みなおすことできつくなる。それにしても、どうした?マーチン!
南部さんはいい仕事してますね~ ^^
マーチンはそんなものです。
僕も2本持ってますが、ブランドだなぁ・・・と思ってます。
有名なグレーベンは100万円以上しますが、
音はいいけど、実に雑な造りです。
買ってからの調整が必要なギターって多いですよね?
>正ちゃんさん
マーチンといえどそんなもんですか・・・。良くも悪くもアメリカンってことですかね。
まぁ、買ってからの調整はtupliだって必要なことはありますからね。気候が変われば色々起こり得ますから。
調整ですが、年月が経ってからの
調整ではないんです。
お茶の水などの取り扱い店では、
入荷したら、ギターごとにばらつきがあるので、
最初に調整して販売するそうです。
弦高も人の好みがあるので、マーチンは
あとで調整してもらえるように製作しているみたい。
ネックはいつかは反るので、反らない努力をするより、
それを見越してリセットしやすく製作してるらしいです。
一本、一本こだわりの手工ギターではないので、
使う人の好みで調整して下さいという事なのかな。
マーチンは世界中に何万人ものファンがいて、
弾き方の違い、その国の気候、保管方法があるだろうから、
それでいいのでしょうね。
>正ちゃんさん
なるほど、確かに、過去に勤めた所でも工場出荷時にナットなんかは少し余裕があったように思います。ただ、楽器店にも調整する技術が求められるわけですね。