打痕

このまま正月休みに入るのがどうにも落ち着かなくて、もっとも気がかりな修理を進めてみた。他のギターに目をかけていないというわけではないけれど。

セラックはラッカー以上に厚みが出ない。あまりに深かったところには木片を接着し、何度も何度もしつこく重ねてようやく凹んだ分ぐらい乗ったところを研磨してみた。最も細かい番手でかなり慎重にやっていたのだが、ブレーシングによるわずかな波うちのせいか傷の下側で色が薄くなった。塗料に色があると必ず起こる事象。そこにまた少し塗料を重ねて研磨しなおしたが、これ以上やると重なったところで濃くなりその周囲で薄くなるというクレーター状態のジレンマに突入しそうなので切り上げた。打痕修理ってこれが限界かなぁ。

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