割れている所をニカワで固めてみたものの
どうにも強度不足そうなので
裏から木のパッチを貼りました。
手が入らないので、先日の針金の先に取り付けて。
一発で狙ったところに行かなかったりするので
瞬間接着剤は使えません。ニカワ。
押さえるにも針金なので、どれだけ圧着できているかはかなり不安。
しばらく押さえて動かなそうになったら、スポンジを突っ込んで押さえてみたりもしました。
それでも心配なので表側から接着剤ちょっとを流し込んだら
割れているラインが目立っちゃいました。
いったん傷を広げて、木を埋め込むともう少しキレイになるんでしょうが・・・
良く観察するとトップ板は側板の内側、少し斜めに削られたところに乗っかっていて
飾りがなくとも落ち込んではしまわないみたい。
でも接着面が小さすぎるので、なんとなくそれらしい飾りもつけておきました。
弦を持っていないので、10本の張力に耐えられるのかは
お客さんが来てから判明いたします。
まぁしばらくは大丈夫だと思いますけど。
tupli のすべての投稿
かっとう
お客さんとのやり取りで昨夜はなかなか寝付けないということがあり
今日結論が出たものの、
その葛藤をこのブログで書いて発散したいけれども
ブログの性質上、書いたら無粋ではないかという二重の葛藤を抱えて
ずらりと書いた文章をばっさりカットゥ。
結局、事前事後で何事も無かったのと同じ結論。
鳥頭ゆえ、明日の朝にはさっぱり忘れる予定。
仕事っつってもお金だけじゃ動けない頑固者ですみません。
材料への思いやりって ”ものづくり人” の職業病かもしれないねぇ。
くさや祭り
電池切れ
みきさん
一難去って・・・
ガットギター修理の納品。
心配していた色の問題はあまり気にしないでくれたようで
ピックガードの形の好みを聞いて、その場で切って貼りました。
カワイくなったと喜んでもらえたようで、何よりです。
仙台のフォルクローレ楽団ロス・ミドラスをよろしく。
修理のもう一つの難しさは、どこまでやるか。
値段との兼ね合いもあるので、手をかけすぎず、かつ十分条件を満たさねばならず・・・
さて、新たに重症患者が運ばれてきました。
チャランゴという南米の楽器。
元来はアルマジロを胴として使っていた楽器ですがこれは木をくりぬいて作られています。
トップが割れているんですが、問題はそのトップが側板に乗っかっていない!
飾りだけで接着されているという構造に驚きです。
表交換をすると新品が買える値段になってしまう。
このままニカワで固めて強度が出るかどうか・・・
手も入らないし。
さぁ困りましたよ。
かなり困りましたよ。
治るかどうか分かりません。
空のきまぐれ
てめぇが好きで飛び込んだ稼業だから、今さら愚痴も言えませんが
はた目で見るほど楽なもんじゃねぇですよ。
・・・そうですね、例えば夕暮れ時、田舎のあぜ道をひとりで歩いていたんですね。
ちょうど、りんどうの花がいっぱい 農家の庭に咲きこぼれている
電灯は明々とともって その下で親子が水入らずの晩飯を食っているんです。
そんな姿を 垣根ごしに ふーっと見たときに
あーこれが本当の人間の生活じゃねぇかな、
ふーっとそんな事を思ったりしましてね・・・
・・・どうですかねぇ、そんなに羨ましがられるほどのもんじゃねぇですけどね・・・
(男はつらいよ 第8作 寅次郎恋歌より)
なんだぃ、あしたぁ雨か
トップコート吹こうと思ってたんだけど週明けまで おあずけ だな。
研修はいつも雨
同業同期生
フェルナンデスギターエンジニアスクールの同期生が遊びに来てくれました。
申し訳ないです。
ソリッド科の人はほとんど覚えておりませんでした。
言い訳をすれば、1年2ヶ月しか在籍していなかったので。
当時の学校での出来事や、先生の思い出話が楽しくて
ずいぶん引き止めてしまい、日付が変わっちゃいました。
どうもありがとう。
彼も昨年、独立開業したそうで、山形で頑張っているようです。
すごいです。年下です。
工場勤務時代、やっぱり自宅でも作業していたようで
僕とそっくりの経験をしてきたみたい。
似た者同士ですわ。
話を聞いていると、ちょっとビビるくらいの難しい修理をこなしてきているようで
勉強になります。
情報交換して、互いに切磋琢磨できたらいいですなぁ。
近いうちにホームページにもリンクを貼らせてくださいね。
こちら→ 彩雲弦楽器工房
しっかし、同期は妙に優秀だと思います。