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東京生まれ千葉育ち、蔵王町在住のギター製作家。 ベルボトムジーンズが標準スタイル。

チャランゴ修理

割れている所をニカワで固めてみたものの
どうにも強度不足そうなので
裏から木のパッチを貼りました。
手が入らないので、先日の針金の先に取り付けて。
一発で狙ったところに行かなかったりするので
瞬間接着剤は使えません。ニカワ。
押さえるにも針金なので、どれだけ圧着できているかはかなり不安。
しばらく押さえて動かなそうになったら、スポンジを突っ込んで押さえてみたりもしました。
それでも心配なので表側から接着剤ちょっとを流し込んだら
割れているラインが目立っちゃいました。
いったん傷を広げて、木を埋め込むともう少しキレイになるんでしょうが・・・
良く観察するとトップ板は側板の内側、少し斜めに削られたところに乗っかっていて
飾りがなくとも落ち込んではしまわないみたい。
でも接着面が小さすぎるので、なんとなくそれらしい飾りもつけておきました。
弦を持っていないので、10本の張力に耐えられるのかは
お客さんが来てから判明いたします。
まぁしばらくは大丈夫だと思いますけど。

かっとう

お客さんとのやり取りで昨夜はなかなか寝付けないということがあり
今日結論が出たものの、
その葛藤をこのブログで書いて発散したいけれども
ブログの性質上、書いたら無粋ではないかという二重の葛藤を抱えて
ずらりと書いた文章をばっさりカットゥ。
結局、事前事後で何事も無かったのと同じ結論。
鳥頭ゆえ、明日の朝にはさっぱり忘れる予定。
仕事っつってもお金だけじゃ動けない頑固者ですみません。
材料への思いやりって ”ものづくり人” の職業病かもしれないねぇ。

くさや祭り


昨夜はお呼ばれして囲炉裏端。
囲炉裏を見たことはあっても、その火にあたり、その火での料理は初めてです。
くさや を肴に呑みました。
くさやも初めて。
魚の干物然とした臭くもかぐわしいニオイに、養豚場のニオイをプラスした感じ。
食べるととてもおいしいんですね。
ただ、なかなか自宅では焼きたくないかも。
少なからず、集合住宅には不向きの食材です。
お布団まで準備していただき、朝ごはんまで。
いたれりつくせり。
ありがとうございました。

電池切れ


中からライトを照らして、力木の位置を確認したところ
割れている場所を突っ切るように力木が走っていると判明。
力木も折れています。
はがれているのではなくて、かえって良かったのかもしれません。
削り落とす事もできず、貼り足す意味もないのでそのままです。
写真右側は、もしかしたら必要になりそうな道具。
100円ショップのS字フックにダボを差し込んだだけですが。
さて、ひとまず割れているのをニカワで固めてみようか、というところで
ライトの電池が切れたようで、単4の電池も見当たらないので
側板のヒビに瞬間接着剤を吸い込ませて今日は終了します。

みきさん

ジャージ姿でふらりと遊びに来た友人が
たいそう重厚なおもちゃを置いてゆきました。
ミキサー。
使いこなせませんぞ。
ヘッドホンとか要るんじゃないの?
録音したってメディアに落とせないから、恥ずかしい音源が世に出回らないでしょう。
ちょっと遊んでみます。

友人と久々に長い時間ギター弾いてたら指が痛いっす。
遊んでばかりでもなくて、友人のギターにPUも取り付けたし
おあづけだったトップコートも吹きました。

一難去って・・・

ガットギター修理の納品。
心配していた色の問題はあまり気にしないでくれたようで
ピックガードの形の好みを聞いて、その場で切って貼りました。
カワイくなったと喜んでもらえたようで、何よりです。
仙台のフォルクローレ楽団ロス・ミドラスをよろしく。

修理のもう一つの難しさは、どこまでやるか。
値段との兼ね合いもあるので、手をかけすぎず、かつ十分条件を満たさねばならず・・・
さて、新たに重症患者が運ばれてきました。
チャランゴという南米の楽器。
元来はアルマジロを胴として使っていた楽器ですがこれは木をくりぬいて作られています。

トップが割れているんですが、問題はそのトップが側板に乗っかっていない!
飾りだけで接着されているという構造に驚きです。
表交換をすると新品が買える値段になってしまう。
このままニカワで固めて強度が出るかどうか・・・
手も入らないし。
さぁ困りましたよ。
かなり困りましたよ。
治るかどうか分かりません。

空のきまぐれ

てめぇが好きで飛び込んだ稼業だから、今さら愚痴も言えませんが
はた目で見るほど楽なもんじゃねぇですよ。
・・・そうですね、例えば夕暮れ時、田舎のあぜ道をひとりで歩いていたんですね。
ちょうど、りんどうの花がいっぱい 農家の庭に咲きこぼれている
電灯は明々とともって その下で親子が水入らずの晩飯を食っているんです。
そんな姿を 垣根ごしに ふーっと見たときに
あーこれが本当の人間の生活じゃねぇかな、
ふーっとそんな事を思ったりしましてね・・・
・・・どうですかねぇ、そんなに羨ましがられるほどのもんじゃねぇですけどね・・・
(男はつらいよ 第8作 寅次郎恋歌より)
なんだぃ、あしたぁ雨か
トップコート吹こうと思ってたんだけど週明けまで おあずけ だな。

研修はいつも雨


朝から仙台で学校支援ボランティアと地域コーディネーターの研修。
お昼食べた後は眠くなります。
でも、蔵王町はけっこう優秀というか、わりと進んでる方かもしれませんよ。
学校が積極的に協力的で、
顔の広い優秀な社教主事の先生が学校支援本部にいて
要領のいい地域コーディネーターが2人いる。
蔵王町は恵まれた環境みたいです。
地域住民はもっと学校教育現場に参加していいんだと思いますよ。
他の町みたいに、TVで紹介されるような事があると面白いんだけどなぁ。
先日のチェーンソーはTVあったか。

同業同期生

フェルナンデスギターエンジニアスクールの同期生が遊びに来てくれました。
申し訳ないです。
ソリッド科の人はほとんど覚えておりませんでした。
言い訳をすれば、1年2ヶ月しか在籍していなかったので。
当時の学校での出来事や、先生の思い出話が楽しくて
ずいぶん引き止めてしまい、日付が変わっちゃいました。
どうもありがとう。
彼も昨年、独立開業したそうで、山形で頑張っているようです。
すごいです。年下です。
工場勤務時代、やっぱり自宅でも作業していたようで
僕とそっくりの経験をしてきたみたい。
似た者同士ですわ。
話を聞いていると、ちょっとビビるくらいの難しい修理をこなしてきているようで
勉強になります。
情報交換して、互いに切磋琢磨できたらいいですなぁ。
近いうちにホームページにもリンクを貼らせてくださいね。
こちら→ 彩雲弦楽器工房
しっかし、同期は妙に優秀だと思います。

続えすわん

昨日の夕方から部分塗装。
セラックをちょっと塗って、しばらく ぼ~っとして
またセラックをちょっと塗って、しばらく ぼ~っとして
で、またセラックをちょっと塗って、しばらく ぼ~っとして
を繰り返し。
他に仕事がありゃいいんだけど。。。
ウレタン塗装でカラーまで塗られた物とはどうしたって色も光沢感も違うけど
今回ぐらいの面積だとこの方が早く安く仕上げられます、トップ板だし。
それに大部分がピックガードで隠れるので。
ピックガードを貼る前にお客さんに見てもらいましょう。
気になるようなら、トップの塗装全部剥がしてラッカーに変えなくちゃ。