指板上だけ塗装が食いつかないねぇ。
あんなにしっかり研磨したのに。
ひび割れていたから、シリコンスプレー的な何かが染み込んでいるのかもしれない。
ピックガードをはがすと、とってもしつこいテープと糊が残っている。
この存在を忘れていた。
はがすのにはちょっとしたコツと、根気がいるのだ。
ピックガードを交換した。
月別アーカイブ: 2014年3月
ちゃんと砥ぎましょう
ab&bw
3.14
割れた?!
側曲げだ。
ブラックウッドがあんまり重くて硬いから、ちょっと薄めにセッティングした。
それでも持った感触はなかなか曲がらなそうな強情っぱり。
しっかり水に浸して、熱をかけながら、柔らかくなるタイミングを探りながら・・・
よし!曲がった!
型に納めたままゆっくり冷やし乾かすわけだけど、その冷めていく時に
チッ・・・パチッ・・・ピシッ・・・
バチッ!
恐ろしい音がした。
チッ・・・パチッ・・・ピシッ・・・
割れた?!
冷めて縮む過程で?
あーどうしよう・・・代わりはないし・・・高い材だし・・・
型の中でサキイカみたいになってるのか?
いやいや、そんなバカな。
数時間置いてすっかり冷め切ってから、型から出してみると
綺麗に曲がってる。
そして、すごいヤニ。
金属みたいにテカテカ。
全体を覆っている黒光りしたコールタールみたいの、この薄い木から染み出してきた木の樹脂。
もちろん内側も。
ヤニ多そうなのは持ったときに感じてはいたけど。
この樹脂分がくっついて、はがれたり、ずれたりする時に音がしていたんだね。
一緒に曲げたステンレスが真っ黒。
これ、落としておかないと、他の材にこの樹脂がくっついたらやっかいだし、染み込んだらもう取れないし。
それにしても、いやはや、肝を冷やしたとさ。
白太
3年
塗装中
ステンドグラス
地図のおじさん
富山の伯父が亡くなって、その通夜と葬儀に行って来た。
大寒波、猛吹雪、ニュースでは大荒れの予報が繰り返される中の出発。
強風時々吹雪、一瞬のホワイトアウト。
雪自体はそれほどでもなかったが、車が横滑りするほどの強風が吹く日本海沿いをひた走り、十数年ぶりに富山は氷見市。
皆口々に、今年は雪が無い、と言っていたが、寒い日になった。
僧侶であった伯父、庭の全く無い小さな小さな自宅兼寺。
その寺の最期も兼ねた葬儀はたいそうなものだった。
寺に入りきらないからと葬儀場を借りると聞いたときは、なんで?と思ったが、なるほど。
お坊さんが18名だか20名だかの大合唱。
最後に自宅へ帰って再び読経。
おばあちゃんが健在だった頃はしばしば遊びに来ていた場所。
色んな思い出話を聞いているとき、古い記憶がよみがえった。
僕が幼稚園に入る前、巨大な世界地図を前に
「なんで日本だけ赤いか分かるか?」
と僕に聞いたのがこの伯父さんだった。
その後僕は地図のおじさんと呼んでいた。すっかり縁遠くなってしまっていた。
氷見の圧倒的に旨い回転寿司を食って、富山を後にした。