焼け色

震災45の塗装はひとまず、あるものを活かす方向でやってみる。
クラックの隙間にあった汚れや塩分もほぼ落ちたという判断。
そのかわり、修理跡が残る。
まぁいいんじゃないかな。じゃないと全部剥がす事になりかねない。
バリバリにクラックの入った塗装はカッコイイのだが
ちょっとした衝撃で剥がれ落ちてしまう。
まず、シンナーだけを吹き付けてくっつける作戦。
クラックの跡が残った上でくっつけば最高。
新しいバインディングはやたらと白くて
トップ側のとずいぶん色が違うので薄く焼けたような黄色を吹いた。
カラーの調合が適当にやって一発で決まったので
我ながら変態だと思った。薄い色だからか。
この上から軽くラッカー重ねるぐらいで済むといいなぁ。
トップ面も後でクリアを重ねておこう。

勝手な使命感

昨夜の日記について追記しておかねばならぬことがある。
今修理に挑戦しているJ-45は以前からお世話になっている方のギターであり
家も全て失っているのでPUなどの経費以外は頂けないと
ボランティアで修理を行っている。
が、今後、全ての震災ギターを完全無償で修理していく自信がない。
僕も経済をまわす一翼を担いたい。
今後の修理について、基本的には正規の料金をいただければと思っている。
ただ、どこも受けてもらえそうもないような津波被害を受けたギターについては
超ボランティア価格での修理に挑戦させてもらいたい。
あの状況下でヘドロの中からそのギターをサルベージした人の想いは
僕の想像の届く限りではない。
どこまで直せるかなんて正直分からないけれど
力になれたらと思っている。
ギターを持って相談に来ていただきたい。