ほっこり

十数年前、印象派の絵画を見ても、ハゲ散らかしたオヤジを見ても
「かわいい」と形容する女性が増えた頃、日本語が崩壊したと騒がれ始めた。
数年前から、印象派の絵画を見ても、ハゲ散らかしたオヤジを見ても
「癒される」女性が世の中に台頭した。
そしてこの1年ほどは、印象派の絵画を見ても、ハゲ散らかしたオヤジを見ても
「ほっこり」する女性が増えたようだ。
どれ一つとして共感できた事が無い。
誤用もさることながら、単一の単語で片付ける傾向が耳障りである。
「ほっこり」するヒトたちは、「気づき」も求める傾向があるように思う。
私は「気づくこと」はあっても「気づき」は知らない。
非常な違和感を覚える。
午後1時、冷蔵庫の中が室内温度と変わらない。
ずいぶん寒くなった。
「ほっこり」な「気づき」はさらに需要が高まるらしい。

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