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東京生まれ千葉育ち、蔵王町在住のギター製作家。 ベルボトムジーンズが標準スタイル。

授業料

ガットギター、チューニング中に1弦がはずれてトップ板に激しいキズが入ってしまいました。
完成したと思ったとたんに B品、修理ですわ。
こういう事が起きないようにダブルホールにしてみたのに
糸の巻き方間違ってたんじゃないか?
当分立ち直れません。
初めての事に失敗がつきものとは言え
高い授業料です。

マスキングをはがしたら

マスキングをはがしたら
マスキングの跡がついてしまった。
ブリッジの周りと指板の横。

糊が付いてるわけじゃない。
まったくガッカリさせてくれる。
軽くペーパーをあててマスキングの跡は消えた。
セラックを一回塗って光沢を出したいところだけど、
そうすると折角マットに仕上がったブリッジまでセラックが乗って光ってしまう。
というわけで、手バフで光らせた。
案外、ペーパーの後、手バフで仕上げるこの方法の方が
僕には合ってるかもしれない。
事なきを得たわけだけど、セラックの扱いむずかし。

在庫処分

年末まで待とうかとも思ったのですが、今やります。
恒例行事にはいたしません。
特別です。
よくわからなくなるといけないので、期限を設けます。
在庫処分セール!
5%~20%引きます。
9月末日まで。
どうぞよろしくお願いします。

フレットサイド

フレットサイドの処理。
ビフォァ

カドトリ

メントリ

その後、一本一本ペーパーで磨く。
Sマクロが寄れちゃって、こんなのも鮮明に撮れる。
フレット周りの修理なんかが高くなってしまう訳がお分かりでしょう。
細かな作業が沢山あります。

ハラボテ蟹

朝から少し不穏な風が吹いて晴れたり曇ったり。
台風の影響でしょうか。
今日は一日ジャガイモ掘り。
一昨年の20%もないかもしれないけど、掘り起こす土の量はかわらないので
なかなかの重労働です。
この程度の収量なら来年からもう少し沢山植えてもいいかもしれませんが
お盆休みに芋掘りの手伝いに遊びに来てくれる人がいれば、ですね。
年に何度も握らないクワのせいで右手の皮がむけました。
土の中にこんなものがいるんですね。

今週も宗さんはtupliを弾いてくれていました。

ラッカー・セラック 塗装あれこれ

昨日、セラックやラッカーについての質問がございましたので、わかる範囲で改めて。
ラッカーという言葉はセラックを語源とした、一液性の塗料の総称という認識ですが
ギターの世界でラッカーと言った場合、ニトロセルロース系の塗料を指します。
セルロースというくらいですから、元々は植物性の物なのでしょうし、
ニトロというのですからNとかOとかがくっついているのでしょうが、有機化学の人に聞いてください。
tupliで使用しているラッカーは最近増えつつある、キシレン、トルエンなどの有害物質を溶媒としていない物ではありますが、やはり危険物4類の揮発・可燃性の溶媒にニトロセルロース(的な?)樹脂を溶かした
液体で、溶剤にはシンナーを使います。
ご家庭にあるものとして、マニキュアの除光液で塗装が溶けるほか
消しゴム等のラッカー対応と記されていないゴム製品と反応して塗膜がやられます。
吹きつけによる塗装が一般的で、tupliでは写真のようなガンを使っています。

セラック(シェラック)はラックカイガラムシという生物の分泌物を精製した物で
いつからかは知りませんが昔ながらの塗料です。
人体に無害で溶媒はアルコールです。
高級クラシックギターやバイオリンなどの塗料として使われている他
チョコボールや甘栗の光沢材、医薬品のコーティングにも使われていると聞きます。
溶媒がアルコールなので、度数の高いお酒をこぼすと、塗装がベトベトになりますので
酒飲みのギターには向かないと思います。
昔ながらの塗装法ということで、いまでもタンポ塗りが好まれているようです。
精製度合いによっても色は違いますが、基本的に褐色なのでドイツ松でも黄色くなります。
大量生産ギター(特にクラシック)でわざわざトップを黄色く塗っているものは、
セラック塗装による色のイメージが消費者に根強い為と思われます。

写真左がセラックで、フレーク状です。
それをアルコールに溶かして溶液とするのですが、無水エタノールは高価なので、
メタノール・エタノール混合液を使っています。アルコールランプで使用する燃料です。
この溶液を写真右のタンポに染み込ませて、ギターに塗っていきます。
タンポはワタを布でくるんだだけのものです。

この他、ギターでは、ポリウレタン、ポリエステルなどの主剤と硬化剤からなる2液性塗料が使われます。また、最近のテイラーのように、紫外線硬化型の塗料も使われるようになりました。
これらは、短時間で分厚く硬く綺麗な塗面が作れるので、大量生産の世界では好まれています。
昨日のコメントに、「鏡面仕上げというキレイな塗装が求められるのはギターと車くらい」と書きましたが
大切なものを忘れていました。
漆職人はおそらく最も塗装技術の高い世界です。

しぇらっく

タンポ塗りだからホコリが入ってしまう。
置いて塗らなけりゃいけないから、乾いたと思ってひっくり返しても
ミラーマットの跡や指紋がついてしまったりする。
いつもラッカーでピッカっと仕上げてるからこんなもんでいいのか不安になるけど
前回よりはキレイなのでまぁ。
もいっかいペーパーあててもいいのかなぁ。
手際に関してはまだまだ向上の余地がありそう。
セラックといえども、ラッカーのようにピカピカに仕上げる人もいるようですが
セラックらしくタンポ塗りの跡が残るようにしました。
写真に撮るのは難しい。

imo

雑草の畑。
腰まで育った雑草ごと、足元のわずかなウネを頼りに掘り起こしました。
ひとまず1列。1時間の労働。汗がしぼれそう。

やっぱり数も少なく小さい。
平均直径5cm。一昨年の20%、昨年の半分くらいかなぁ。
梅雨時期のぬかるんだ畑に入らない間に雑草に背丈を抜かれてしまったのがいけなかったかな。
それでも今年は肌がきれい、というか、虫に食われている率が低いみたい。
掘ったタイミングが良かったのか、雑草伸び放題のせいなのか、それほどおいしくなかったのか・・・。
食べられるものがあるだけまぁいいさ。春までの分はなさそうだけど。
明日にでも全部掘ってしまおう。

Sマクロ

セラック塗装のガットギター
しばらく乾燥させてたけど、そろそろ塗装最終工程かな、と思ったら
フレット打ってなかった。

フレット打った後、研磨作業を始めたものの
その研磨性の悪さにはぐったり。