ラベルもいかすよ

裏を直してから表を剥がすか、裏も表も剥がしてからそれぞれ直すかで迷っている。作業台が散らかり過ぎないのは前者だろうか。胴のゆがみを最小限に抑えたい。

まずはラベルをサルベージ。コピー用紙を台紙にしてつなぎ合わせ補強する。力木はさっさとすべて剥がしたいところだが、はがせば崩壊しそうなのでこのままできるところから固定していく。ボンドと瞬間接着剤を併用。大きな欠損箇所用にローズの突板を入手しておかなくちゃ。

今日はカモ肉をいただいた。ので、カモと焼きネギと白菜で鍋だ。カモの油ってなんだかあったまる。1歳児にはちょっと硬いかと思ったけどモリモリ食べた。ごちそうさまでした。明朝は鍋のあまりでカモうどんかな。

スーパーヘビー級来た

週末もいろいろあったんだけど更新が滞っておりましたなぁ。友人が遊びに来てくれて中国の旧正月休暇明けの刀削麺屋へ久しぶりに行ったら通常より大サービスなのか震えて冷や汗出るほど辛かったとか。アトリエデリスのプリンをいただいたので娘に与えたら「ぴーん!おいしー!ぴーん!ぴーん!」と大興奮で叫びながらいつまでも空いた容器を放さなかったりとか。引越し準備を始めたら途方にくれたりとか・・・。

仕事は思いっきりヘビー級の修理仕事に着手した。事故だとしか聞いていないが思い入れのあるギターなのだろう。

修理代金で新しいギターが買えてしまうだろうけれど、それだけではないのだという気持ちはわからないではない。私が小学生の頃、親にグローブを買ってもらいそれを持って一人遊びに出かけていた。知り合いに会いちょっと来るよう言われてマンションの敷地の生垣のところにボールや荷物と一緒にグローブを置いて数分その場を離れた。戻ってみるとグローブが消えていた。置き引きにあったのだ。くやしくて泣いた。翌週父は同じものを買い与えてくれた。ボールを挟んでオイルを塗ったり、二度と盗まれぬよう大切に扱った。はたから見たらわからなかったろう。が、二代目のグローブには初代ほどの愛着を持てなかった。同じものであるはずなのに、コレはあいつの代わりだ、という気分が消えなかった。

どこから手を付けたものか、出来る限りオリジナルの材をいかしてほしいのだという。アストリアス製であることがさらに難しくしている。ネックがはずせないのだ(スペイン式も同じだが)。この構造は良く知っている。合板(ローズ/マホ/ローズのプライ材)が割れている。ローズ単板に交換したいところだが、ひとまず生かす方向で裏板を剥がした。

 

赤で塗る

カラーのタッチアップは非常に難しい。塗っても磨いたら消えちゃったりする。埋めたところを少しへこまさないといけないのかなぁ。ま、色なんて完全には合わないものだから。深追いしすぎて周りがはげるのは避けたい。ラッカーならやむなしでも厚みのあるこのウレタンでやっちまっては申し訳なさすぎる。明るいよりはちょっと濃いめの方が違和感が少ない。遠目に目立たなければ良しというぐらいでご容赦いただければ。塗料が欠けたりして大きくへこんだ部分にクリアをのせる作業はゆっくり乾かしながらもう少し時間をかけようと思う。

この後難題の修理が控えているので軽めの物を先に片づけてしまいたい。順番が入れ替わってすみません。60年ほど前のギターとは思えないほどきれいな状態。これのビビりを解消すべくすり合わせを。明日には仕上げちゃうつもり。明日の朝は雪かきだろうけどなぁ・・・。

電球型が生まれてから?

表板修理の続き、裏から補強を貼る。完璧に平らじゃなかったりするのでちょっと大きめの補強材。この写真の直後、修理でしばしば使う磁石が砕け、ボディ内部を照らすのに使っていた電球がバチッという音を立てて壊れた。コツンコツン当たるから衝撃が寿命を縮めているよなぁ。家にあった代わりの電球型蛍光灯、電球色のオレンジ色なので作業が少し暗くなった。蛍光灯の電球色って昔からあったんだっけ?