被災地のココロ

居間を大々的に掃除。
全ての物を他に移動しての掃除はさながら引越しのよう。

一つ、照明が点かなくなっていた所は、差込口が壊れていたので
ホームセンターへ行き、代わりになるパーツに取替えて修理。
居間の機能が回復した。
これで土足で歩かないで済む。
一部で壁が無いのは最後に何かしようと思う。
明日は、居住域でホゾのはずれている梁の応急処置をしなければ。
そろそろ地域によって温度差が出始めている、というのは多方面から聞く話。
日常に戻れる人、はじめから日常が犯されていない人は、日常を続ければいいと思う。
それを見て安心感に似た様な、現状を忘れるような、救いになる事もある。
でも、その明るい日常が疎ましく、ねたましく感じる瞬間があって、今は見たくないと感じるのも事実。
「良かったね、東北はまだまだ悲惨だぜ」って言いたくなる。
「自粛」がかえって嫌味に映ることもある。
被災地のココロは複雑に揺れている。
被災地の中でもそれぞれ状況が違って、
例えば、ウチが「赤紙貼られて作業場なんか大変なんだよ」、なんて言ったとしても
「こっちは家が流されたけどね」って思っている人がいるはずで
それぞれがそれぞれの一生懸命で頑張っている。
被災地のココロは複雑に揺れている。
僕なんかよりずっと大変な状況の人の、信じられないほどの明るい声を聞いて
強がっているわけではないだろうか?
僕は失礼な事を言ってはいないだろうか?
どんなトーンで話すのがいいのだろうか?
卑怯な僕は話に集中できない。