この世界の片隅にをみた

バインディングを曲げてまずはカッタウェイから接着。

塗装はがしスタートしたんだけれど、日焼け色が思いのほか根深い。薄くはなったもののシールの跡も消え切らなそうだぞ。コンマ数ミリしか削れないから。

昨夜もアニメ映画を見た。レコーダーに入ったまま放置されていた「この世界の片隅に」。これはまっこといい映画だった。戦争映画だということすら知らないで見始めたんだけど。ネタバレ嫌なら以下読まないで。

戦争を描くのにその悲惨さとか理不尽さとか恐ろしさみたいな部分にスポットを当てないというのが新鮮で、途中むしろこれでいいのかと疑問に感じたくらいなんだけど、押し付けられると目をそらしたくなるけどちょっと隠されるとのぞきたくなる様な、というか、過度な演出や説明がないからこそ視聴者がそれぞれの部分に注視してしまうというか。例えば主人公すずが広島に帰ると言い出した時、「もうすぐ8月だから帰っちゃだめだ」って見ている方は思ったわけだけど一切説明がないってのがいい。戦争ではなく戦時中の日常を、すずが柔らかく強く生きている日常を描いている。空爆や焼夷弾も演出が無い分とてもリアルで、憲兵さんが来た時のこともその理不尽さを描くのではなくほのぼのと笑い話にしてしまう感じとか、戦争が日常としてそこにあると。やさしい画とすずのぼーっとしたキャラクターも相まってバケモノの正体が分かった時、最後は暖かい気持ちになる。それでも、戦争によって奪われた姪っ子や右手など、理不尽さは胸にとげのように刺さっていた。あたしは主人公すずに恋をしたよ。『柔ラカイ』トイウ事ハ『ダイヤモンド』ヨリモ壊レナイ!!あーそう、おれっちウブだから傘のくだりは理解するまで時間かかった。火垂るの墓とは対極かもしれないけれど、これもまた後世まで伝えたい戦争映画だなって思った。