小学生とお茶。

テュプリユーザーさんがギター持って遊びに来てくれました。
工房に置いてあった頃より確実に音が良くなっています。
やっぱり弾かれてなんぼなんですね。
それから、小学生が2人遊びに来て、お客さんが来ていた流れで
初めてかもしれない、小学生とゆっくりコタツでお話しました。
何やら難しい悩みを抱えているようです。
田舎の小さな小学校でもイジメの問題もあるようで。
ただ、とにかく感心したのは、女の子は小学生でも、よくできた、というか
大人びた発言をするもので・・・
聞き分けのいい子というのは我慢しすぎるからかえって心配だったり・・・。

えすわん

ちょっと珍しい修理かもしれません。

一番深いところでおよそ2mm削れています。
木というのは削る事はできても増やすのはとても難しい材料です。
それでもこのギターを長生きさせるのが私の使命です。
まず、薄くなっている場所に裏から補強をします。

それから、削れた部分に出来る限りあわせて肉付けをします。
貼り足す材料にチョークを塗って、広い面積で当たるよう加工して。
あとはボンドで充填するしかないですね。
木の色は同じ物はなかなかないものです。
せめて木目の向きを合わせるのがこちらのプライドとでも言いましょうか・・・。
ざっと研磨してこの状態。

演奏スタイルからしてピックガードが必要でしょう。
べっ甲柄のピックガードを貼っちゃいます。
爪の衝撃で木の表面がつぶれてしまっているようです。
削れていなかった部分でもダスターのエアーで塗装がバラバラとはがれてしまう場所があったので
この辺りから上は全部塗装をはがします。
そうしないと、何かの折にピックガードをはがす時、表板がボロボロになってしまいそうです。
しかしまぁ、これぐらい弾き込まれたらギターもさぞ嬉しいでしょうね。