友人宅に集合。1ヵ月後輩にちょっかいを出して泣かせてしまってゴメンね。今後の関係性が決まっちゃったかな・・・。
パーリーなおかずやデザート用意してくれてた。鶏一羽とか巨大ティラミスとか。食べきれなくて済まない。ありがとうぜ!次は蔵王で。
まず指板にアールを付けた後、控えめなインレイを。オーダーの星と月は近くに置くとトルコ国旗か地球連邦軍の様だ。
それから、試験的ギターのために試験的なパーツ作り。銅のパイプでメイプルのドットを切り出すことに成功。材がすぐ割れるのでパーツサイズの割には歩留まりが悪いし、ちょっと面倒くさい作業なんだけど、やろうと思えばできるというのは大事なことだ。
先行していたギターに追いついたので今日から2本並列で作業が進んでいく。今日はフレットの溝切り。昨日もちょうど木工家Kさんと鋸の話になったが、フレット溝切りの鋸が正直お粗末。ステンの板をパンチで抜いただけみたいな鋸。アサリがついてギザギザ一つ一つが丁寧に研がれた日本の鋸とは大違い。昨日Kさんも良い砥ぎ師なんて絶滅危惧種だって言っていたが、30年前のようにそこらで「包丁・のこぎり 砥ぎます」って看板出した人も見なくなった今、あんまりいい鋸持っていても不便。お粗末な鋸でもちょちょいとこまめに気軽に自分で砥いで使える物が良かったりする。替刃式でアサリの小さい薄刃の胴付きがあったら乗り換えるんだけど、大抵アサリが大きすぎるんだよなぁ。
昼過ぎ、ボード貼りが終わった。パテ埋めとかシーラー塗りとかは一人でコツコツやるらしい。その前の養生までをお手伝い。大工さんから借りた特に大きな脚立に下駄をはかせてさらに高くして・・・写真の2つの脚立に板渡してその上歩いてたんだから下から見ても怖い。やっぱり鉄パイプで足場組んだ方が良かったな。もう少し先の工程になったらまた呼ばれるかもしれないけれど、いったん一段落。
このところちょっと頼りにされてきて、それなりに役に立てているようでうれしい。石膏ボード貼りも佳境に入り羽根付きボルトを避けたり、複雑に曲がった古材に合わせたりしながら最後の帳尻合わせをしている。ボードが貼られてくるとつかまる所がなくなってきて、脚立のてっぺんの狭い所に両足で立ってバランスを取りながら寸法を測ったり釘を打ったりするのは、高所の得意ではない私にとってかなり疲労する。去年痛めた左足首が悲鳴を上げている。しかし、それ以上に(精神的に)ダメージなのは、あと14回残っていたJAスタンドの5円/L引きスタンプカードを紛失したことである。
バインディングの余分をスクレイパーで削り落としてペーパー当ててボディが完成。パオロッサのバインディングとカリンのボディエンド。パオロッサって以前パオローズって呼んでて、パオの発音から勝手に中国あたりの物かと思っていたけどやっぱりアフリカなんだって。赤い材と白い材で紅白だね。表もレッドウッドだし。
日中は名取方面へちょっとお出かけ。夕方からの作業はリペアの続き。ブリッジ周りを仕上げてオクターブの音程も良くなった。後はブリッジ前にちょっとラッカーをのせておこう。
バインディング接着の合間の作業は先日のまーてぃん修理。ネックにアイロンをかけたのでフレットのすり合わせをして、ブリッジを薄く削りブリッジを再接着。もともとついていた位置から2.5mmほど後ろに下げる。荒れた木肌が見えてしまうけれど、高音の音痴を直す。
ある時期のまーてぃんは治具が間違っていてブリッジが前につきすぎているとはしばしば聞く話だがまさにこれがそのギターであるらしい。
無論、修理として最初からもっと完璧に、ネックを抜いて角度を直してリセットし、痕が隠れる大きなブリッジを作り直して接着するという方法もあるが、虫歯で歯医者に行って、いきなりインプラントにされたら怒るでしょってこと。ひとまず銀歯でいいじゃん。最後の手段を最初に出すことないって考え方もあるわけ。オリジナルを尊重することでもある。
今日もボードのちバインディング。朝、シジュウカラが入り込んでいたのは換気扇ダクトから入ったのだろうか。
広い場所ならボードの幅910mmの所に下地となる木が無い場合足してやらなきゃいけない。ボードのサイズを切るだけじゃなくて、そういった作業下地も作りながらとなると時間がかかってしまう。
バインディングも一本ずつ接着してしっかり乾燥させて、ゆっくり進んでいる。
木工家のおんちゃんちリフォーム手伝いは壁の石膏ボード貼り。大工さんに聞いたらボードってちょっと隙間開けて貼るくらいがちょうどいいんだって。その方がつなぎ目にパテがちゃんと入るからと。とても気が楽になった。脚立に乗って作業するのにボードが重たいのでこりゃ一人じゃ無理だわさ。
帰ってきてからちょっとギターも。バインディングの接着を。1本、ふしの所で折れていたので曲げなおしも。
ギター工房tupli でのギター製作と日常を綴ります。