保育所にはおゆうぎ会なる非常に面白いイベントがある。前半の小さい子らの演目しか見ていないが、驚くほどしっかり堂々としていたり硬直して動かなかったり自由に歩き回ったりと、先生の気苦労を思うと苦笑してしまうがほほえましい。衣装や振付や指導など、先生ってすごいな。入所時0歳のクラスでも大泣きする子もおらずそれぞれのスタイルでステージにいて、うちの子はオレンジ色の蝶になってやや眠そうに踊りながら両脇にいる先生の間を行ったり来たりしていた。半年前はハイハイしかできなかったというのに。
午後は見学のお客さん。手作りのケーナをいただいてしまった。とても美しい仕上がりで買えばいいお値段するはずなのに、お言葉に甘えてしまう悪い癖だね。そもそも音程を合わせるとか、穴をあけるだけで、だけだからこそ、なんでそんなことができるのか、手作りするとか信じられない。オクターブだけでなく吹き方で音程まで変わってしまう繊細な楽器、安定して音が出るようになるまで時間かかりそうだ。
tupliが修理調整で戻ってきたのだけれど、ピックガードだけでなく、ナット、サドル、ペグ、ロッドカバーが交換されていて、帰ってきたという感覚はほとんどないなぁと、お客さんのギターを預かっているという感覚だなぁと思った。サドル替えてあるのは乾燥でトップのドームが低くなったからとかかな。
指板のエボニーが縮んだようで、指板脇に小さなクラックが入って、フレットが少し浮いている。それらの修理。フレットは一本ずつ抜いてそれを打ち直した。すり合わせして完了。何年もうちにあっていろいろな所に営業やらイベントなどで持ち歩いたギターだったんだけど、環境変われば木が動くのはしょうがないのかなぁ。
塗装修理は3セット目のクリアを吹き付け、このままバフでも何も起きなければ問題もクリアできそうだ。
ペグを留めるネジが利かなくなったと持ち込まれたギター。小さなビスはちょっと力任せに締めただけで木もつぶれちゃうしネジ山もなめやすくなって利かなくなるから注意が必要。でもこれ、原因はそうじゃなかった。
ペグはウェーバリーに交換されているんだけど、ポストが中央にほとんど届いていない。穴の径も合っていないから張力でペグが傾く。こんな小さなネジで支えきれるわけがない。そこでゴトーのソリッドヘッド用のブッシュをつけることにした。1mmでもポストが引っ掛かってグラつかなければ解決だから。ペグ穴を少し広げてブッシュの打ち込み。
ネジ穴は接着剤だらけだったので、いったん少し太いビットで削り落としてから穴を埋めてペグの付け直し。ビスがずいぶんくたびれてはいるけれどおそらくもう大丈夫。ようやくウェーバリー本来の働きをしてくれることだろう。我ながらスマートな修理だったなぁ。
昨日の暖かさから一転、みぞれ混じりの冬の空気。
午前中、妻はタイヤ交換、俺はペグ周りの修理品を預かる、そんなこんなしているところへ新潟の両親が孫の顔を見に遊びに来てくれたので、以前から気になっていた廃校リフォームのピザ屋さんへ出かけてみた。
混んでいた。きっと当時の生徒数よりずっと多い人が校舎にいたに違いない。ピザはどれもチーズたっぷりでとても美味しかった。その中でもやっぱり名物のお釜ピザが素晴らしかったな。火口湖から溶岩流れちゃってたから、もし蔵王が本当に噴火して大きな被害が出たりしたらお蔵入りになるかもしれないメニューだなと思ったよ。
ちゃっちゃとタイヤ交換。毎年恒例の、何シーズン目だっけ?問題に直面している。
塗装の合間などで先週からチクチク進めていた仕事を仕上げた。自立する図書館バッグの依頼があって、大まかな寸法までもらっている。が、かなり自由にやらせてもらえている。今回は立たせて置いた時に取っ手が邪魔にならぬよう角カンを使ってみた。ただ、出来あがってみて、もらった寸法だと心もち小さくないのかなぁと感じている。
詳しくは調べられていないのだけれど、どうやら塗装にはおしなべて多かれ少なかれ可塑剤は含まれていて、私がラッカーと言えばこれを指すのだと思っていたニトロセルロースラッカーというやつは可塑剤の少ない部類の塗料であるらしい。可塑剤の多い柔らかい塗料が存在することは間違いなさそうである。ただ乾きが遅かったり柔らかいだけならそういう説明も付くのかもしれない。が、うちのお客さんでありブレインである氏から興味深いメールを受け取った。
『ポリウレタンは日光と湿度で加水分解する。』
ベトつく原因としてこうした塗料の劣化は確かに可能性として排除できない。こちらのメーカー、最近はUV硬化の塗料も使っているらしいので、色々な塗料を試していることは想像に難くない。ラッカーがこうした劣化を起こすのかどうかまではわからない。ともあれ、先日吹き付けた分は乾いたように見受けられたので、クリアラッカーを重ねてみた。乾かして様子を見てみることにする。
ブリッジは綺麗に付いた。が、その作業中、ちょっとネック台に置いていただけで痕がついた。これは尋常ではない。塗装中のギターでもこんな事はない。
ベトついたというネック、研磨して表面はさらっとしたような気がしていたがこれは由々しき事態だ。やっぱりオーバーラッカーでコーティングしてみることにした。
が、これまた難しい事態。通常小一時間もすれば乾くのだが、3時間経っても指紋が付く。妙にふかふかしている。さらに乾かしてようやく普通っぽい感触に近づいた。本当にケースのせいだとしたら、揮発しない有機溶剤(あるかどうか知らないけれど)がついて染み込んでいるってことなのだろうか。でも先日剥がしたタコマのネックにもちょっと似ている。だとするとコレ、想像だけど、もともとの塗装に軟化剤とか可塑剤とかが入ってたりするんじゃないだろうか。クラックが入らないように・・・?上から硬いクリアラッカー重ねて通常以上にしっかり乾かしたら大丈夫だろうか・・・。だめならリフィニッシュしかない。
ブリッジ裏をトップのアーチにできるだけ合わせたら接着位置の塗装をはがす。例によってブリッジより1.5~2mm内側までしか塗装ははがされていなかった。で、接着。
明日は月に一度の保育所お弁当の日。朝すべて準備するんじゃとてもじゃないけど時間が足りないので今日はお弁当のお菜を用意。大量にできた。前回の方がおいしかったなぁ・・・。
妻が職場対抗リレーマラソンに参加するというので応援に出かけた。日差しの下ではちょっと暑いくらいの陽気で助かった。ピクニック日和だ。
芝生でおにぎりかじってから昼過ぎに俺と娘はもう1周年だという中山のスーパービバホームへ偵察に行ってきた。いい場所にできたなぁ。なかなかの品揃えで園芸コーナーと薪ストーブコーナーにぐっときた。が、木材は名取店の方がそろっている印象。こまごましたDIY資材としてやっぱりムサシのアークオアシスの貴重さが浮き立つ。おむつ替えの台が授乳室にしかないというのはいかがなものか。果敢に入ったけれど誰か授乳中だったらどうするのだろう。男親がおむつ替えすることを想定していない。授乳室があるだけでも進んでいるのかもしれないけれど、車いすマークの多目的トイレにもおむつ台つけてくれりゃ完璧だよ。ただ、おむつ用のゴミ箱が設置されているところは高評価。しかも電動で袋詰めして臭わないとか。
早朝からおにぎり用意したり娘のごはんの事ばかり気にかけて自分の食事がおろそかだったせいなのか、俺は走ってもいないのにシャリ切れして午後フラフラになってしまった。コーラで一時的に持ち直したものの夜うちへ着くと37度台の微熱も出てすっかりへばった。あ、熱はマラソン大会という言葉に対するアレルギー反応ってこともありうるなぁ。
保育所への準備をする朝の超絶忙しい時間にどこだかのおんちゃんが来て近所のばあちゃんが亡くなったと言った。7年位前に一度会っているはずなのだが覚えていない。保育所から戻ってお隣さんに確認に行き、じゃぁ今からひとまずお線香あげに行こう、となったのだが、行ってみると宮司さんも現れて祝詞上げて云々カンヌンで午前中いっぱいかかった。告別式の日のお宅での受付係を命ぜられた。ケイヤクと呼ばれるやつだ。神道のおんちゃんたちが「これが寺だったら7倍かかる」とよくわからないことを言っていて、そこに何らかのすり込みがありそうだと思った。
力木接着は実は昨日終えている。今日は削って研磨して甲付けまで。扇をちょっと長くした結果はどう出るか。
ギター工房tupli でのギター製作と日常を綴ります。