ABOUT
MAKING
PROFILE
GALLERY
FOR SALE
ORDER
VOICES
GOODS REPAIR
MOVIES
BLOG
LINK
MAIL
HOME

ユーザーの声


#088 half argo(山形県 Sさん)

腕の良い料理人は、素材を選ばない。
安い材料でも、美味しい料理を作れるからだ。
言い換えれば、高級食材なら今まで味わったことのない料理が出来るのではないか?そんな思いも込めてオーダーしたのが、#88。
今回は、vesseとargoを半分ずつ合わせた非対称ボディー。
vesseのボディーにargoが合うように再設計されたモールド製作もして頂いた。
vesseとargoの弦長が同じなので、合体させたら面白いんじゃないかと安易な気持ちで話しを持ち掛けたのだが、流石B型!懐の深い南部さんは、そんな我儘を言ってもすんなりと受け入れてくれた。
その実力、先ず音色が凄い!
12フレットジョイントの00モデルに14フレットの低音側の音質が加わったような濃厚濃密感。一音の情報量が多い。
ドレットノートとトリプルオーの中間くらいのサイズ感が良い方に影響しているのだろか?
指弾きしてもドレットノートの様な音が小さくならないのが良いです。
発音がはっきりしているのに余韻がまとわりつく。
爪弾いただけで唸るような音圧。低音が余裕で出ている。
高音は、明るく煌びやか。
ピックでストロークすれば、忽ちレンジの広く鮮やかな音色の虜になる。
瑞々しい音が弾け零れる様だ。
トップ、サイド・バック、ネックに使用した木材は、どれも製材から20年以上乾燥されたもの。
サイド・バック用のブラジリアンローズウッド材は、クラシックサイズだった為、half argoを作るのに十分な幅を確保出来なかった。
そこで真ん中にココボロローズウッドを挟み3ピースにして頂いた。
同じ理由でサイド材の幅もボディーエンド側で足りない為、通常のargoよりも5mm狭い仕様となった。(今後製作されるかもしれないhalf argoの胴幅が何ミリか私は、知らないですが・・・・。)
ネックは、1ピースでネックブロック、エンドブロックもホンジュラスマホガニー。
ネックの太さは、自分仕様に通常製作される物より少し太くして頂いた。
天神、指板、下駒に使用したブラジリアンローズウッドは、吉田丈二さん(ギター製作家)から譲っていただいたもの。
良質な稀少材は、見た目の統一感をも演出してくれた。
ナットとサドルは、象牙。
口輪とヘッドカバーに使用したのは、スポルテッド栃。
バインディングには、インディアンローズウッド。
非対称ボディーの象徴として、貝で雌雄モザイクの蝶を模ったピックガードを製作して頂いた。
その出来があまりにも良かった為、当初予定していなかったカラーをトップに吹いて頂くよう、製作途中にも関わらずお願いしたのだ。
イメージは、ネモフィラの花弁に止まる一羽の雌雄モザイク蝶。
画像を見ていただければ、そのクオリティーの高さが窺がえる。
ボディーカラーは、好みがあるので一概には言えないのだけれど私は、この青色がどのメーカーも似ていないTupli Guitarsオリジナル色で気に入っている。
思えば南部さんには、#080のcl-Mを製作して頂いた時から随分と変なお願いをして来た。
「裏板にインレイを入れろ」だの「炭でナットとサドルを作れ」だの「石で駒飾りを作れ」等々。(#80の黒柿クラシックギター)
今回は、モールドまで作らせてしまって、これが無駄にならないようhalf argoの2本目3本目とオーダーがあることを願う。


#068 vesse(北海道 大柏孝司さん)

僕は札幌で名曲のカバーやオリジナル曲などをギターを弾きながら歌う事を仕事としております。

以前にM社の戦前に作られたO-17を所有していたのですが、僕の手のサイズと、良い音だったのですが歌の伴奏としてはしっくり来なかったので手放す事にして別のアコギを探しておりました。

僕は新しいギターよりもビンテージギターの様な弾き込まれた鳴りの枯れたサウンドが好きで、世界に誇るM社やG社のビンテージ物を中心に道内の色々なお店に出向き、試奏させてもらったのですが、中々好みの音のギターが見つからず、やっぱり東京まで行かないとダメかなと思っておりました。

半分諦めていた時に僕のO-17の委託販売をお願いしていた北海道で有名なビンテージギターショップから買い手が見つかりそうとの事で立ち寄ったのですが、ビンテージの販売コーナーばかり気にしてた僕がたまたま新品のコーナーを見た時に、とてもチャーミングな形のギターで指板に可愛いワンポイントのインレイが入ったギターが目に入ってきました。
それがTupriの#68 vesseでした。

すぐ試奏させて頂きましたが、少々古い弦だったにも関わらず鳴りが良くとても素直で奥行きのある音色にびっくりしたのを今でも覚えております。
「これで弾き込んで行けばいったいどんな音になるのだろう」と楽しみになり即予約をさせて頂きました。
ビンテージギターでなくてもこういう音がするギターはあったのです。。。
そして材質や作りなどはそれほど詳しくない僕ですが、とても丁寧に作られているのが一目で伝わって来ました。

札幌の冬は暖房を付けた時と消した時の温度差などでネックやボディを心配していたのですがほとんど問題も無く、逆に春が近づいて来て音色もいっそう深みのある乾いた良い音になって来た様に感じます。

このギターと出会えて本当に良かったと思います。

僕の手元に来てから約半年が経ちましたが、ビンテージギターの出来上がった音とは違い、これからどんどん音も今以上に進化して行く事を考えるととても楽しみです。

弦は色々と試しましたが、
ダダリオのNickel Bronze 12〜53が一番このギターの素直な音を再現出来ると感じ、この弦を愛用しております。

一生の相棒として共に音楽人生を楽しんで行きたいと思います。

弾き語りで使っていて、
このギターは自分の声とギターの音とのトーンバランスが絶妙で出しゃばり過ぎず、隠れ過ぎず、弾きやすくレスポンスが良く抑揚がつけやすいのです。
これからの1年後、5年後が鳴りがどう変わってくるのかがとても楽しみです!


#080 classical-M (山形県 Sさん)

見た目のインパクトも凄いですが、サウンドも一味違う拘りの1本です。
ベアクローのドイツ松と黒柿。
ネックは、楓と黒胡桃の5P材。バインディングは、縞黒檀。
これに天神・指板・下駒材に斑入り黒檀を組み合わせたため他のギターとは、ガラッと印象がかわりました。
ヘッドロゴ素材は、銅線で、通常よりも0.05mm太いものを使用していただき、見る角度により鮮やかなあかがね色が浮き上がります。
下駒飾りに、天然石のラピスラズリ+牛骨。これが色の良いアクセントとなっています。
口輪も新規で製作していただき、全体が渋くなりすぎない感じにまとまりました。
前代未聞なことは、響口内部裏板にインレイを施したことです。
アイヌ文様のシマフクロウ。背景の星にザラメ細工。星屑に銀線を無数に入れていただきました。Tupliのラベルデザインとシマフクロウが、とても良く合います。
もっと前代未聞なことは、ナット・サドル材に紀州備長炭ウバメガシを使用したことでしょうか・・・。
ドイツ松の特徴であるクリアでヌケの良いしまった音を、備長炭のナット・サドルがブーストしているようで、指で弦を弾く強さに応じてそれに比例するようにバランス良くボディーが共鳴しています。
残響時間は短くないのに、邪魔にならない甘さを醸し出して、この絶妙な感じが癖になります。
ナット幅47mmのネックは、日頃スティール弦ギターを弾いている自分にとって、もう最高なフィッティングです。
憶測ですが、備長炭でなく牛骨だったら、もっと芯のある重い音色になる気がします。機会があったら試してみたいと思います。
南部さんの卓越した手工技術の詰まった、私にとっては一生モノの1本となりました。
ありがとうございました。


#073 fifie (宮城県 頭の光源氏さん)

いつか楽器屋の店員にこう言われた「アコギにハマるとエレキより泥沼ですよ」
毒舌めいたアドバイスに試奏以上の興味は湧かず、早々に退散した
その後2本3本とアコギを買い求めたが、結局どれも別れが来た
泣く泣く別れたのもあれば、好きじゃなくなったのもある
驚いた 一生モノと誓ったマーチンさえ飽きが来た

アコギは清楚な女 化粧は効かない すっぴんを長く愛せるかが命
だけどアコギは悪い女 男に貢がせてキリがない
阿漕だと白状しているのに、気がつかなかった
いつかの店員は実に良心的だった

男のギター遍歴はおそらく女性遍歴に重なる
初恋の相手と長く連れ添うのか、幾人もの恋人と出会いと別れを繰り返すのか
どちらでもいい 数と幸福感は無関係 無二の関わりを持てるかが本当の価値
この相手しかない その思いこそが全て
数を自慢するコレクターを羨むことはない

マーチン命なら、きっと幸せ ギブソン好き、それも亦良し
もはや両家の子女に満足できず、泥沼でもがくほど若くない自分は、迷わずtupliのドアを叩いた
VINTAGEに背を向け、ONLY ONEを求めて、未開の森へ向かった
そんな場所この世に存在しない? いやギターの世界にならまだあるだろう

ROSEはワイン 誰もが好む香りと味わい そして酔い易い
MAHOはビール 適度な苦みとかすかな甘み ガブ飲みが旨い
ならばMAPLEは おそらくそれは水
癖のない無臭の水
だが、稀に味わい深い水がある

ワインよりもビールよりも美味い水が飲みたい
匠は完璧を追い求める夢想家のリクエストにまたもや応えた
泥沼を逃れて登った山の森深く、そこには鏡のように澄み切った湖面があった
空の青と雲の白、眩い星の煌めきと宇宙の黒まで映す深い響きに溶け合いたい
湖畔に佇み、ただひたすらに心地よい風を感じていたい

平成とは名ばかりの不安だけが募る現代
そして男たちが生きる拠り所を次々と失う空しい時代
男の夢と心の平安はここにあった

もう一度言わせてほしい tupliギター萬々歳
この見晴らしを手に入れた今、他の山には登らなくていい
アコギ探しの旅はここに終わった


#066 classical-M(福島県 Gさん)

持ち帰ってから一週間経過しました。
低音も良く出ているし音量も有り、立ち上がりも早く、なにより艶っぽく明るいトーンが、 弾いていて心地良いです。
比重が重い材の割には重厚になり過ぎない適度な軽やかさは、アフリカン・ブラックウッドと トップ材のジャーマン・スプルースや指板のハカランダとの、そしてなによりナイロン弦との 相性が良かったのでしょう・・・
要所要所に入れられた貝や、ギルバートのペグ共々ビジュアルもGOODです。
音と顔の良いギターが出来上がりました。たいへん気に入ってます・・・


#039argo (宮城県 Sさん)

特にネックの握りが絶妙です。太いのに握り易く、特定の指に力が入り過ぎないので
指の関節に負担がかからず腱鞘炎も快方に向かっています。
普段、エレキギターを弾いている友達に弾かせたところ
「エレキからの持ち替えだとちょっとネックが太過ぎる」と言っていたのに、 帰るころにはネックも音も絶賛していました。
他のギターと何本か弾きくらべ「同じギターでもこんなに違うんだ・・・。」とのことでした。

肝心の音は、高音弦の音の太さと艶やかさが魅力的でバランスがすごくいいです。
コードを押さえ余った指で適当にメロディーを弾くと大変心地よく音が前に出ます。
力まず弾けるので、色んな曲のアイデアが生まれます。
マンネリ化していたギターの腕前を上げるいいキッカケになりそうです。

ただ、tupliを買った他の皆さんと同じで他のtupliも気になります。
argoのローズはどうなのかな?私のようなローズ嫌いに付ける薬だったりして・・・。


#057 classical-M (宮城県 頭の光源氏さん)

男達に大きな夢とそれ以上の挫折
束の間の恍惚と生涯続く苦悩を与えるもの
女性以外にその答えがあるとすれば
きっとそれはギター

オーダーが思い通りに仕上がる確証はない
100本200本弾いて一番気に入ったギターを買うのが正解
そう諭すサイトがあった
ギターに自分を合わせることも必要
まるで男女の生活を見据えたようなチチ松村さんの発言も至言

だがエレキよりアコギよりガットは難しい
大枚叩かないと保証されない音
さらに上積みしないと得られない個性
いかにもクラシック然とした厳めしい風貌
扱いづらいネック幅
欲しいギターはおそらく世界中のどこにもない

俗な話だが金額で悩みたくない
それでいて俗から離れた別世界へ辿り着きたい
ハカランダなんて要らない
欲しいのは木材の自由 そして可能性

弾くのはBossa
生きづらい時代のオアシスのような
柔らかで穏やかな音を望みたい
なおかつBachが弾ける凛とした張りを残したい

名器の真似事ならママゴト
世界に誇れる和風の粋をギターで表現できないか
ならば平成のヴァーチャルから
いっそ平安のリアルへ

匠は理想の高すぎる偏屈者のリクエストに見事応えた
宮中を髣髴とさせる優雅さと高貴さを体現したフォルム
芯を秘めつつもセドロの柔和さが前面に出た音世界
そしてパープルハートが爽やかに舞う

平安末期 超俗の聖人は方丈で足りることを悟った
俗にまみれた凡夫とて このギターなら豊饒
どんな名器を前にしても惑わない
底知れぬギターの迷宮で彷徨うこともおそらくない

平成とは名ばかりの誰も皆満たされぬ時代
幸せはここにあった
tupliギター 萬々歳


#050 fifie SO-50 (愛知県 S.O.さん)

今回、製作をお願いする前にtupliのいろいろなタイプを 試奏させてもらいました。 その中から選んだのは、ボディーが一番小さいfifieです。 僕はマーチンのD-typeを持っていますが、 マーチンは小柄な僕には大きすぎます。 tupliの中でも小振りのfifieは抱えやすく、とても演奏しやすいです。

よく弾くのは押尾コータローさんを中心としたインストルメンタルです。 「ギターは2弦が良く鳴るのを選ぶと良い」と言うのを聞いた事があります。 tupliは2弦も1弦と同様に美しく響いてくれます。 マーチンの基本設計はローポジションを主体としたストローク向きであり、 ハイポジションで演奏するには弦高を低くしなくてはいけません。 するとテンションが下がり、音量や音質が劣化します。 ところがtupliはハイポジションでも演奏しやすく、音も劣化しません。 今までマーチンで苦労して演奏していた曲も簡単に弾ける様になりました。 全体の音色は「艶やか」であり、また「まろやか」でもあり、 手工ギターの気品を感じさせてくれます。

またtupliほど、美しいボディーの形、ヘッドやブリッジの凝った デザインは見た事がありません。 今までギターショップや雑誌で膨大な数のブランドを見てきましてが、 その中でtupliは最も美しいギターだと感じています。 今回は折角のオーダーなので、ヘッド、ペグ、ネック、ボディーの 細かい装飾にもこだわって製作して頂きました。 まさに「弾いて良し、眺めて良し」の最高のギターが出来たと 満足しています。

いろいろな機会で100万円以上のギターも弾かせてもらいましたが、 今回、製作して頂いたギターはそれらを超えています。 今、自分の趣味は自信を持って「ギターです」と言えますが、 この素晴らしいギターと共に自分も成長出来たら、 こんなに幸せな事はありません。 もっと沢山の方々にtupliが弾かれる様に願っています。


#032 fifie 12FJ (福井県 Sさん)

まず南部さんにお礼を申し上げたいです。
12FJは製作していないということでしたが無理を言って
オーダーさせていただきありがとうございました。
完成したギターはシンプルで美しく素晴らしいギターです。
デザインや装飾はおまかせしましたがネック・ボディ外周の
白黒線、ロゼッタのザラメも良い感じで気に入ってます。
ネックは最高に弾きやすく12FJ・小ぶりのボディと相まって
弾いていて疲れずいつまでも弾いていたいと思わせます。
肝心の音ですが、振動面積が減るので音量は期待できないかも
とのことでしたが十分鳴ってます!
繊細な音ですが強く弾いても音がつぶれず、倍音も豊かで6本の弦
以外に目に見えない弦が鳴っているような感じがします。
素晴らしいギターを作っていただき本当にありがとうございました。


#027 argo (宮城県 Iさん)

とにかく弾いてて気持ちいいです。それは音がパーンと前に出るから。
以前からマホガニーの良いのがほしいなあと思っていたのですが、
このストレート感が、いいマホの特徴なんですね。

市販品によくみられるように、音が中に「もわ〜ん」とこもったり、
あるいは、弦だけ鳴ってて箱が鳴ってなくて、「まだまだ弾き込まないとダメかなあ…」
などというストレスは全くありません。
何のためらいも躊躇もなく、軽快に鳴ってくれます。それでいてボディの振動感も十分。
まだ出来て2ヶ月なのに!
食べ物に例えれば、もぎたての新鮮なキュウリを冷蔵庫でパリッと冷やして、味噌をつけてシャクっと食べたような、
そんな音です(よけいわかりにくい?)

特筆すべきは、
@高音弦の音の芯の太さ
Aどこのポジションでも音がつぶれずに強く出る
Bそして倍音が豊か! 
あ〜、倍音が豊かってこういうことだったんだ〜、と初めて知りました。
僕にとってこのギターの音は、まさに新食感ですね。
弾くのが楽しくて気持ちよくて、ついついギターに手が伸びてしまいます。

なんつったって作った本人と親しくさせてもらってるので、
細かい調整やら相談やら、話がしやすくて早い!、というのも大きなメリットです。

まったくの出来立てホヤホヤから僕のもとに来て、このギターの成長ぶりとともに
一緒に生活していくんだと思うと、これから何年か後が、ほんと楽しみです。

といいつつ、ローズのベッセも気になったりして…。


#024 argo 特注品(東京都 打田十紀夫さん)

マホガニーの特徴が非常によく出たギターで、軽快な曲を弾くのに非常に適していて、 モダンな曲よりトラディショナルなブルースやラグタイムを弾いたときに特に効果的です。 ベース音のなり方が重くなく、リスポンスも早め、鳴り方がとてもストレート、 そしてサスティーンが短めですので、その手の曲を弾くときにコントロールしやすいです。

反対に、全体的に音が軽めですので、モダンな曲ではちょっと良さを出しにくいかも知れません。 まぁ、万能のギターなんてないですからね。ボディを薄くしてもらったことで、ふくよかさを 犠牲にしてしまっていることもあるので、仕方ないかも知れません。


#029 classical 特注品 (千葉県 GARRULUSさん)

《まず》
色白で目鼻立ちすっきりな容姿、握り易く抱え易い造り、朝露がはじけるような気持ち 良い出音。眺めて抱えて奏でての全てに満足な出来です。

この粋な楽器が出来上がった過程もとても楽しかったので、少し長くなりますが振り返ってみました。

《訪問》
外食先で新聞記事を目にし、これを写メって早速電話。南部さんにお会いして、気骨と センスを感じ、杉のクラシカルを試奏して、これはいける!と思いオーダーを決めました。

《構想》
演奏するジャンルと音色の好みを伝えてから、材の選定と意匠に悩ましくも楽しい日々がスタート。
側・裏板をハードメイプルに即決した上で、南部さんが悩んだ末に選択した表板はベアクロウ のシトカ(これが大当たり!)。
こちらはネットと足で装飾材を調べまくり、製作にかかれる程度に大まかな仕様が決まっ た1月末に正式オーダー。ここまで2ヶ月、意匠をいじりまわして楽しかったし、木材と装飾 の勉強にもなりました。

《製作》
出来上がってゆく様子が楽しみで、毎週のように工房に通い、ブログにも作業の様子を アップしていただけたので、これも毎日チェック。この間、ハコの完成を祝してナンチャッテ上棟式も。
側・裏板のメイプルと、円高で贅沢しちゃったエボニーノブのペグで意匠の方向性が 決まり、ロゼッタもパーフリングもバウムクーヘン柄に落ち着いたのですが、ロゼッタの木口を黒染メイプルではなく 見事にエボニーを曲げてご処理下さったのには感激しました。
その後、以前より気になっていたtupliのザラメモチーフを どうしても使いたくなって、ヒールキャップとブリッジ飾り、 サイドポジションにまでブラックパールを散らしていただきました。 お陰でストライプ柄の上着に水玉のポケットチーフをあしらったような 粋な装いになりました。矩形のエボニーを介してネック裏に入れて いただいた"29"のインレイも綺麗に決まったし、エボニーの胴尻に 至る後姿もカンペキです。
また、指板の材や切り出し位置の我侭を聞いて下さったり、 オリジナルのヘッドを"どんずば"から起こして下さったりで、 随分と面倒掛けました。

《試奏》
製作開始から3ヶ月少し経った5月11日。ブログで完成を知り、 出張帰りの夜にtupliを訪問。

対面:完成直前まで何度となく見ていたとはいえ、ケースを開けた 瞬間、美しさに思わず見とれました。表板もザラメの装飾も奥行きを 感じさせる透明な輝きを放っているし、演奏中にも目に入るヘッド からネックにかけての色合いと仕上げの良さにも魅了され、 構えた時点ですっかり幸せな気分になりました。

音:透けるようなみずみずしい美音がどのポジションからもてらいなく 飛び出してくる。芯を残しつつも明るく甘美な響き。 ほのかに艶っぽい。ボサノヴァのゆるいコードを弱く爪弾いても ニュアンスが崩れないし、爽やかな余韻感がとても気持ちいいです。

演奏性:ボディが小振りな上に、軽くバランス良く仕上がっているので、 すごく弾き易いです。ネックも握り易いし、ヘッドとの境目を 滑らかに仕上げていただいたので、1フレットも楽ちんです。

《後記》
tupli(技と知恵と情熱)とSTUDIO GARRULUS(調査と買い物とこだわり) の楽しい半年間のコラボでした。

#029クラシカルは既に大人並みの器量ですが、ずっと傍において大切に育ててゆきます。

以上


#022 argo (宮城県Oさん)

やっぱり思うことは,ローズにしておいて良かった,ということです。
あの時マホもいいなぁ・・・と,思ったのですが・・・・やっぱり大正解でした。
うまい言葉が見つかりませんが,パリッとして爽やかなサウンドです!!
まず欲しかったのはこのサウンドです。そのうちマホも欲しくなるのでしょうけど。
それから,今まで使っていたのと改めて並べて見てびくりしたのが,大きさです。
寸法の数値は分かりませんが,ウェブのカタログのargoは相対的に大きく見えるので, 頭の中には大きいというイメージがありました。大きくて良く鳴って不思議と抱えやすい 弾きやすい・・・何故だ?・・・大きくないのに(大きさの問題ではないのでしょうけど) 良くなります。
そんなに弾いてないのにこれだけ鳴るんですねぇ・・・・この間も言いましたが, 1弦の向こうにもっと弦がある感じです。一番細い弦の響きがすごく豊かで太いということでしょうか。
とにかくたくさん弾いてくれということでしたが,ついつい眺めてしまいます。本当にきれいです。


#016 vesse マホ(宮城県Fさん)

厚くて柔らかくて深みがあって、これが鉄弦の音?
まだ新しいのにこんなに鳴るの?

驚きでした。

デザインも細部まで行き届き、上品なオリジナリティを感じます。

いつかはいいギターをと思い、東京に行った際にはショップ巡りをしてきた私ですが、初めて工房へおじゃまして即決したのでした。


#013 argo 純正律(福岡県Oさん)

前々から構想していたオープンチューニング専用ネオ純正率ギター。

その話を友人を通して知り合った南部君に軽く話しを振ってみた所、何と!進めてみてくれるとの事で、本当にうまくいくかどうかは多分お互いに全く検討も着かない状態だったと思う。なにせお互い初めてとりかかる作業だったので・・・

僕にとっての不安は、フレットのない状態から1フレットづつ耳で聞きながらフレットの位置を決めていって(その作業は何回かやったことがあった)、はたして実際全く音がずれないで仕上がるかどうかだった。

なにせメーターに頼れず、しかも指を押さえた状態を想定して(!)チューニングを進めていくという超アナログな作業だったので・・・

しかし、南部君と作業をしながら雑談したり、食事を一緒にしたりしているうちに<やれる!>という思い込みが確信に変わっていった。

それは何故か?

彼は四六時中ギターを作る事ばかり考えているからだ。話す事といったらギターの事かギターに関係ある事・・・あまりそれ以外の話しをした記憶が無い。(それに付き合える自分も自分だが・・・。)


ギター気違い・・・まさしくギターに取り憑かれた男。だから彼女もできない訳だ・・・


これは間違いなく完成する!なぜなら楽器作りの気違いと楽器弾きの気違いという頭のおかしい二人の見事なコラボレーションだから。



という訳で産まれちゃいました。僕と南部君の子供が。

しかし彼がどんな作業をしたかは半分も理解してないと思います。説明されてもマニアックすぎて分かりません。

あっ それはお互いか・・・



肝心なギターの感想を書くのを忘れていた。最高です!


#005 argo(宮城県Nさん)

つくったばかりでこれだけバランスのよい録れ音のアコギはないよ!
マジでいいもの作ってもらった。正直びびった。







tupliユーザーの皆様、このページへの投稿をご希望される場合はtupliへメールで寄稿してください。
できる限りそのまま転載させていただきます。忌憚なきご意見お待ちしております。