MAKINBG 1
作業工程を紹介します。
図面は手書きで引いている。同じクオリティを保つためにも図面は大切。 |
材料を決める。全ての仕様が決定したら製作開始。これからおよそ4か月のお付き合い。 |
プレーナーで材料の厚み出しをする。 |
木取りを決める。ローズウッドの場合、サイド材からバインディング材、バック材からバックセンターとホールロゼッタやヘッドプレートも取りたい。たいてい足りない。 |
ネック材の各面を整えたら寸法をけがく。 |
ラフにカットしてヒールを接着。 |
はぎ合わせ。真ん中にわずかに隙間が開くように調整しハタガネで締め込む。 |
バンドソーでカットして角を落としておく。木は切れば動く。なので時間をかけて削る。ボディが完成するまでに動きたいだけ動いてもらう。 |
サイドの焼き曲げ。手曲げにこだわってきたが、ベンディングマシンにしてからずいぶん楽になった。 |
型枠に入れてしっかり乾燥させる。 |
ブロックを接着 |
鉋で大まかな胴厚を決める。 |
ライニングを接着する。 |
一段掘り込みバックセンターを埋める。 |
ホールロゼッタも埋め込む。 |
飾りに使う貝(通称ザラメ)を切り出す。ドット以外の貝は全てこうした手作業。 |
鉄工ヤスリから作ったノミを使って一つ一つ掘って埋め込む。 |
接着剤が硬化したら磨いてザラメ模様の出来上がり。 |
デザインが変われば工程も少し変わってくる。 |
ヘッドを成形しロッド溝、ポケット等の加工をする。基本的にはこの軽いトラスロッドだが、12弦ギターやスロッテッドヘッドではチャネルロッドを使用している。 |
ロッドを必要な長さに切断し、ストッパー取付用にネジ山を切る。 |
ロッド溝に合わせて埋め木も曲線にする。ロッドは湾曲して埋め込まれることで締め込めば反るというわけ。 |
ブレーシング(力木)の接着。竹のつづ棒で押さえている。 |
ブレーシングの接着にはニカワを使用。楽器の接着にはニカワが最上だという意見もあるようだが、適材適所だと思っていて、 ここでニカワを使うのはずれにくくて早いから。 |
曲面を意識して側板の接着面を整え、割れ止めを接着。甲板接着は裏板から。 |
表板の力木接着。 |
2回にわけて。 |
タッピング音を聞きながら削る。 |
見えないところだがペーパーをあてる。「良いものを作るのだ」という自分への戒め。 中に鏡を入れて覗く人、増えているらしいけど どうぞおてやわらかに。 |
クランピングは極めてソフトに。 |
--------> MAKING2へ続く |