想茂木

今後の作業計画のために修理依頼品のチェック。
その中に一本すんごいの。
ついに僕もこんなギターを任せてもらえるようになったか・・・。
フィンガーピッカーの憧れ、ソモギ!
専門学校の頃、Y先生が、今は亡きSakashita先生から頼まれて修理していたときは
触っちゃダメと30cmの距離から眺めただけだった。
なるほど、このギターはとんでもない。
柔らかく豊かで甘美、だけどぼやけない。
指でポロンとはじけば、上手くなった錯覚に陥る。
ジャランとやればどうしていいかわからない。
ヘタクソな僕には手に余る。
トップは驚くほど薄く、ブレースも細い。
それなのに、さほど歪みが無いのは不思議。
クラシックギターが根底にあるのは見た目どおりで
ネック角も補強材もクラシックギターっぽい。指板アールがないのも。
音もどこかガットっぽいのかも。
ブリッジピンも手作りなのか?
逆反りだという調整は、ロッドを緩めきってあっさり解消。
手をかけるべきところなんて見当たらない。
細部まで凝っていて丁寧。
なんだかぐったり疲れてお腹一杯になった。
僕が作りたいギターとは方向はちょっと違うかもしれない。
けれど、ホンモノの職人技を見せつけられた気がする。
ラベルにその人のお茶目さが垣間見えた。
『想茂木 作』
日本贔屓なのだろうか。

作業は昨日の続きと研磨研磨研磨。
鏡面仕上げにはまだまだ遠い。