復旧作業開始

内陸はすっかり元通りになっていると思ってもらっちゃうとそうとも限らないわけで
周りにはまだ屋根がブルーシートの家もちらほらあって、
で、ついにウチの修理が始まった。
家の西端で基礎が沈んで床が大きく傾いたところは、とんでもなくお金がかかる上に直らないかもしれなく
国の補助制度でとても見合わないしそこまで払えないので当然後回しというか放置。
やっぱり一番直さなきゃいけない玄関。

内壁はずしながら「10年後に建て直したら」ってきっついっすよ。
夕方まで釘を抜く手伝いをしていた。
同じ木工家のはずだけど、まるで分からないし、他にできることはなかった。
どうやら柱だけは今までのを利用するらしい。
一番下を取っ払って柱が2本以外宙ぶらりんになっている。
垂直を見ると以前の引き戸のレールの位置と合わないみたい。1inch程ずれてる。実は下だけじゃなくて上もゆがんでるってことだ。
でも今の上の位置にあわせるもよう。

あと、玄関の壁にポストがあると寒いよって言われた。
ポストは別に用意しなって。
これ、作るしかない感じじゃね?
自分の仕事はひとつだけ。
エレキのヘッド。Paint it Black.

これについちゃもう昔の事だからさ。

いっこまだ書いてないことがあった。
去年アメリカ行く事なんて近所の人に誰にもしゃべってないのに
予定変更して日本に戻って蔵王町のサイトが復活した時
蔵王町民死者ゼロ
っておっきく書いてあって
ほっとした後、あれ?って。
まだ誰とも連絡取れてないのに。
オレ、勘定されてないなってね。
まー、いーんだけどさ。

この日

重たい雪が降っている。
一年前も雪が降ったらしい。
僕は文字通り別の時空にいて、3月10日の夜をクラークスデールで過ごしていた。
恐ろしい揺れも生死を分かつ波も一つのパンを3人で分ける不安も知らない。
今瓦礫と呼ばれているが、4月頭に見た道路を埋めるような生活の品々、トイレやバスタブやよく分からないけど何かの家具や紙くずみたいな車なんかを見てもまるで現実感が無かったし今でも上手に飲み込めない。
一年目。
ツイッター上では福島県や県民を差別する発言をいくつも見た。
東北から避難した人がとどまった人を責める発言を見た。
避難所で何か必要な物はと尋ねれば全部あるから何もいらないと言われた。
何日も拾った魚を食べていたと辛さを隠して強く笑う人に会った。
炊き出しでは6人世帯が申し訳なさそうに3人前くださいと言う遠慮を見た。
(それは流石に東北人やりすぎだよって思ったけど)
東北と縁もゆかりも無い人から物資が届いた。
なんていうか、その人の根っこが見えた一年目だったかなと感じている。
阪神の時僕は完全に他人事としてテレビを見ていたよ。
小学生の頃から痩せていた僕は成人する頃まで数え切れないほどこう言われてきた。
「大災害が起きたら真っ先に死ぬタイプだよね。」
残念ながら彼らの予想ははずれて、友人の強運に引っ張られる形で生き残っている。
二年目。
なんもかんも吹っ飛ぶくらいの幸せな出来事とか起こんねーかな。

ノンアジャ

修理中の28、フレットを打った。
ロッドがアジャスタブルじゃないからとっても重要。
以前のフレットの足を見て新しいフレットと溝の幅を決定。選択肢はあまり無い。
これで弦を張ってチューニングするとちょうどいい軽い順反りになるはず。

まもなくおわかれのはじまり

大工さんが来てサイディング材を選ぶよう言われた。
在庫が少しあるから安くできるというヤツに即決。
結局、玄関部分は屋根以外の総換え。
もし、工事が今月中に終わらなくたって終わったように装って国の助成受けてやる。
今月中なんて期限を突然設ける方がおかしいんだ。
あれから一年、ゆがんだ事で以前に増して風通しがよくカッター一つで破って侵入できる紙の玄関ともようやくお別れできるんだなぁ。
製造中止になってもう二度と手に入らないといわれる絵飾りの入ったガラスともお別れだなぁ。
ほしい人いたら高く譲って差し上げますわよ。

遊びの作業

勿体つけていた遊びの作業とは例のチェロのこと。
お客さんからの依頼の仕事じゃないし、もらっちゃった物だから好きにさせてもらった。
じゃーん!

間接照明仕様!
電球入れた。
こうなるとサイド辺りに色々穴開けたくなっちゃう。
でも楽器の体はまだ壊すつもりもなくて、折を見てブリッジも考えないと。
ちょっとくらいなら、いいかなぁ・・・。いいよなぁ・・・。
当然、電球切れたらどうすんの?って事になるでしょ。
だから、裏板にボッカリ穴開けてパネルにしたのだ。

中はこうなってる。

これは一石二鳥で、これなら直接手を入れて魂柱だって立てられちゃう。
なにせ、魂柱立てる用の道具だけで1万円以上したりするんだよ。
そのくせベラボウに難しいはず。
だったら作業できるようにつくりゃいいのさ。
ついでにウレタン塗装の光沢ある質感が嫌で、数回セラック塗っておいた。
塗りっ放しの雑な作業だけど断然良くなったよ。
やー楽しかった。

セロ

3日の記事のコメントに登場したピックガードはこれね。

取り付け予定がないから、あたいのギターにつけてくれてって人は早い者勝ち。
ただ、ホールの径が合わないと思うから、大きくするなら削って塗装しなおさないといけないけど。
2mm程度の厚みがあるからギブソンのぶ厚いピックガードと同じくらい。
セロの表板をくっつけた。
でっかいから全部押さえる前にニカワが硬くなっちゃう。
ドライヤーの熱じゃ弱いのね。
ま、くっついてりゃいいさ。
セロハンテープの跡が取れない。削らないと。
応急処置でもセロハンテープは使わないようにしてけさい。
っていうか、セロテープはこの世から無くなったっていいとさえ思っとるんよ。

まだ。

朝びっくりした。
ドカ雪。
玄関前23cm。
でも午後からの雨ですでに半分以上とけた。明日あったかくなるらしいから南面はほとんど消えるな。
ただ、家の北側、先日の融け残りと屋根からドカドカ落ちる雪も合わせて今朝の時点で70cm。
プロパンのボンベが埋まりそうだよ。
これはしばらく残りそう。

今日は楽器屋やホームセンターへ出かけたのも全部、遊びの範ちゅうになる作業。
まだ見せたくないのだ。
もったいぶってガッカリさせてやる!

なにもできぬまま

朝から夕方まで村の総会なるもの。
みんなそれが当り前になっているのだろうけど納税組合とか言って税金を地域の人が代わりに徴収してまわるこの制度に町から”代理で徴収してくれた”ということでカネが下りてきていて、これ目当てに再三のの圧力を受けて僕も入らされたわけだけど、
こんな最もデリケートなプライバシーが侵害されている事を誰も何とも思わないのだろうか?
僕はやっぱりすぐにでも抜けたい。
赤や緑の羽根の募金も同じ原理だと今日わかった。
町からカネがもらえるから村の人が代理で徴収に来て、しかも一律の金額になっていて募金らしからぬ形態である。中学生のカツアゲと大差ない。
そのくせ一軒一軒回るのは大変だとみんな感じているようである。
全ては町がカネを出すのがおかしい。
プライバシーの侵害を役場が助長していて、自分らで徴収しないのは職務怠慢だとさえ思う。
神社のお金の話は、ココで商売の話するの?って思った。
これらの違和感を村の総会で言っても総攻撃を受けるのは目に見えている。
夜は何やら宴会があったようだけど、幸いにも来客。
ブリッジがはがれかけているから、というので見てみると
かなり重症にトップが変形している。
剥がして貼りなおすことすらままならない。
ちゃんと直そうとすると今の震災28のように表をはがして・・・っていう大手術になり
新しいギターが買えるほどになってしまう。
美しい塗装クラックも消えてしまう。
ただ、ブリッジはボルトでも固定されているので、突然はがれて飛んでいく事はないだろう。
僕の提案はこのまま弾き潰す方がいいのではないか、というもの。
それでも、と言うならもちろんだけど。
おそらく70年代のカントリーウエスタン。
結局、大々的解体手術なんてギター買うより高くなっちゃうから
僕はこの震災が無かったら経験できなかったのかもしれないと思う。