辛い仕事

昨日、力木はがれ修理、これで終わりかなと思ったらまた違うところのはがれが見つかる。はっきりはがれている所が直ることで小さな問題が見えやすくなるのか、接着によって木が動いてはがれそうではがれていなかったところがはがれるのか・・・とにかく当初の見積りよりも手数がかかることがしばしばある。
それから、昨日の来客でその日のうちに持って帰りたいというギター、どうにもナット交換が必要なので大至急で一つナット交換。ミスしてやりなおすと時間的にキツイというプレッシャーがあるので作っている間、工房を離れてくれたのは良かったみたい。

さて今日はこちらのフレット交換。猟奇的なまでに勤勉にみっちりと接着剤が充填されていて、フレット溝は広いのに浅すぎる。

結構掘ったつもりでフレット1本打ってみたけれど入って行かないくせにすぐ浮いてしまう。指板の裏は力木も脆弱で湾曲、ロッドもむき出し、打つ力も伝わらない。全く修理の事なんて考えられていないことにイライラする。結局接着剤でくっつけることになるんだろうか。しかもコンコンと叩くと指板の貝がポロポロ落ちるし指板もはがれてきた。こりゃ無理だとボルトをはずしてネックを取った。打ち始めて90分かかってフレットはまだ1本も打てていない。ほとんど木工じゃないしなぁ。このメーカーのフレット交換は受けちゃいけないんかな。

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