ジリコテに敗北

ジリコテのサイドにキリキリ舞い。ベンディングマシンを使って、曲がり出した感覚があって良し良しと締めていくと一番最後にミシッっていう。こんなやつ初めて出会った。色々試したけれど最終的にカッタウェイ部分が縦と横にひびが入ってどうにも諦めることにした。敗北だ。板目だし木目の不運もあったかもしれないけれど技術不足だった。

というわけで新しいジリコテ材を入手した。裏は4ピースのがかっこいいのでそのままでいいかなと。サイドは失敗した材ほど派手さはないけど模様もきれいで見事な柾目の良材だと思う。当たりだろう。この幸運を活かしたい。今度は失敗するわけにいかない。職人の意地、もあるけれど、何しろとってもとってもお高い材なので。これでダメなら考え直そう?曲がってよ、おねがい~

高校の頃から

今日は読売新聞が取材に来てくれた。毎度のことながらギターを始めた高校の頃にPPMとかS&GとかJTが好きで聞いていたことを話すと年齢を確認される。

高校の頃初めて買った教則本の著者、打田先生のベスト盤が届いた。スコア集なんだけどベスト盤CDだと思ってもお買い得だと思う。先週末届いたJTとともに。好きなものが高校の頃からあんまり変わっていないんだなぁ。先生、「打田プラス紀夫ではありません。」っていう自己紹介が大好きです。

今日は妻が買い物ついでに(いや、これが目的で買い物がついでに違いないんだけど)買ってきてくれた玉浦屋さんのお饅頭といちご大福を堪能した。このいちご大福すごいよ。ふわふわでのびのびで優しい甘さとしたたるイチゴ。大福で水分補給。いちごデカイし。

庭先でいまや珍しい日本のタンポポを発見。カントウタンポポかエゾタンポポか。花の裏のガク的なところが反りかえっていなくて、花が大きくて、葉のギザギザが不規則で浅くやわらかい印象。どこからきたの?

庭の桜もやっと満開。もう葉が出てきているけど。奥にある白い花はジューンベリー。こちらも満開かな。

浮いたブリッジ、はがして、弦高調整のため少し厚みを落とした。ブリッジが厚めだったのでできること。

名入りエプロン

曲がりにくい。アフリカンより曲がりにくい。マシンの焼き曲げの後で手曲げしないと型におさまらない。手曲げでも強情っぷりがなかなか。

ハタガネに頼りまくり。総動員。

ちょっとブレイク。ちょっと前に買ってあったおニューのエプロン。ネットで見たおっちゃんの真似してロゴを入れてみた。家にあるものでできるっていうから。ホワイトボンドとアクリル絵の具を混ぜりゃいいっていうので。
しかしねー、おっちゃんみたいにうまく行かなかったよ。デニム生地の凹凸のせいかもしれないけれど、凹のところに色が入り込んでにじんだみたいになっちゃった。もっとシャープなのを期待してたのになぁ。

4ピースバック

特別仕様はもう一つあって、それがこちら。ジリコテ(シャムガキ)。この美しい杢目に惹かれて専門学校時代にヘッドプレートに採用したことがあるけれど、反る、割れる、油っぽい、やたら硬いでそれ以来ニガテ意識がある。反っていたし含水率がちょっと高そうだったので軽く熱をかけたら大々的に裂けた。真ん中近くまで裂けている。手ごわい材料なのだ。

これだけはっきりと割れてくれれば決断しやすい。今回は裏板4ピースで行く。割れた部分は取り除く。左右同じ位置で接ぎたい。他に割れている所は入れたくないし幅にそれほど余裕もない。どこでどう切ってつなぐのか

決まった。

特別仕様スタート

念のため県に休業要請と協力金について聞いてみた。作業場は休業要請対象外、だけどうちは販売や修理の受付など顧客と対面する業務もあるので。返答は「メインが何か」。仕事の従事時間や床面積などうちの場合は作業場作業がメインということで対象外だと。もし自主的に販売などを中止しても協力金はない。分かっちゃいたさ。当然と言えば当然。だいたい協力金30万なんて4~5カ月かけて作ったギター1本が売れたぐらいの大きなお金、それを2週間足らずの自粛でなんて見合うわけがない。だからと言ってじゃんじゃん来てねとは言えない状況なので皆さんご留意くださいまし。例年ゴールデンウィークともなると普段二の足を踏んでいた人が友達と連れ立ってギターを見に来たり修理の相談に来たりするものだけど、今年は県内の方が少人数で、こういう連休しか動けないのよねって方はご相談ください。郵送ならお気兼ねなく。

さて、機械も直ったし楽器店の方とも連絡が取れたので次の製作スタート。まずはこちらから。

サイドバック材がホンマホ。ホンマホとはホンジュラス・マホガニーのことで、通称”The Wood”。世界三大銘木の一つ。センダン科マホガニー属。(ちなみにアフリカンマホガニーはセンダン科カヤ属であって属のレベルで別の種。隣のネック材がアフリカンマホ。)ワシントン条約のため今は・・・どうなっているのかよく知らないけど最近売っているのを見かけない。そういう希少材。とあるサイトでずぅっと売り切れになっているホンマホのネック材の価格から値段付けたけど安すぎたかもしれないなぁ。

こちらはカッタウェイのvesseになる予定。女性にも気にとめてもらえる可愛さを付加したいと・・・うまくいくかな?ヴェルサイユ宮殿の豪華な家具もこの木だったけどあんな華美なものは私にゃ無理だ。厚みを調整してはぎ合せ。

弦高5mm以上だったギターははがれたところの接着が終わって2mm強ぐらいで何とかおさまった。ペグがグラグラだったんで全部止め直しておいたよ。これは学割サービスにしておくね。蓋でクローズドなのでオープンギアとは呼ばないのかな?

再生ドラムサンダァ

ドラムサンダーの交換パーツが届いたので早速修理に取りかかった。やっぱり千切れていたんだね。切断面があんまり綺麗だったから最初”?”だったんだけど。

コントローラー部分を外して裏ぶたをあけて。見ればどうすべきかはすぐにわかった。ベアリングプーラーもトリマー修理で持っていたので難なく。

調整にとても時間がかかった。何度もつけてはずして。ワッシャーかまして角度を改善して、そして復活。メーカー対応もとても速かったし、助かった。一度は20万程度も覚悟したんだけど4000円未満で元通り。これで製作開始できる。ただ、開始にあたって島村楽器の人に確認したいことがあるんだけど何日もメールに返信が無い。休業入っちゃってるからメール読んでないんじゃないかな。弱ったぞ。こっちの判断でやっちゃうぞ?

織りひめ火こぼし

鶴もすなる機織りといふものを人もしてみむとてするなり。子供用のおもちゃとして激安で売られていたものをポチってみたら、中国製とは知っていたものの中国から直接国際郵便で届き説明書も中国語だとは聞いていなかった。糸を結ぶだけの板がすでに割れているけれど、木製なのでいざとなったら簡単に修理できるのがいい。まずはどんなものなのか、組紐用に持っていた糸で適当に。織りの始めは幅がめちゃくちゃになるな。最後はどうするのが正しいのだろう。幅がそろったところだけ使うには端は捨てるのだろうか。とにかくまずはお試しなのだ。上手くなったらカメラやギターのストラップぐらい作れるだろうか。ただ思ったより織る前作業が面倒くさいのであまり続かないかもしれない・・・。

妻の実家から譲り受けた年代物のツーバーナー。不調だったので放置してきたのだけれど、改めて検証してみた。油を差したらポンピングの辺りは問題なさそう。ジェネレーターの接続が悪いみたいだ。こぼれた出た火が消えない。これ、ジェネレーター交換すれば直るのかな。5000円で直したとして、この重たくデカいツーバーナーをキャンプで今後使うのか、使わないなら手放してしまった方がいいのではないか、使うならランタンもホワイトガソリンの物を用意してもいいかもしれないが、手放すならガス缶に統一した方がいいだろうかとか、じっくり検討する必要がありそうだ。慣れたらポンピングもさして苦じゃなかったのよね。悩むわぁ。

今ならではの問い合わせ

次のギターはとりあえずネックだけスタート。

こちらはなんだかギターが変だって相談を受けた。弦の巻き方が逆とかサドルが逆とかも変だけど弦高5mmじゃ弾けないよね。なんでそんなことになってるかというとブロックがはがれてネック角が狂っているからなのだよ。エンドブロックまではがれていたよ。

宮城でも一部の業種に休業要請が出たみたいだけれど、うちはお客が集まるような店舗じゃないので対象外。それでも今日、コロナ禍の今、対面で相談に応じてもらえるか、という問い合わせを受けた。丁寧で慎重で相手を思ったありがたい問い合わせだと感じた。現状、修理も受け付けている。出かけるのがはばかられるなら送っていただいても構わない。重ね重ね物流・配達員の方々には感謝。

急逝ドラムサンダァ

大問題発生。材料の厚み出しに使用しているドラムサンダーが突如ぶっ壊れた。交錯木理や杢の出た材、表面がめくれやすいトップ材などの製材の仕上げに不可欠。材料を送るためのバーがちぎれた模様。こいつが無いと製作がスタートしない。買った店舗を見るともう同じようなものは無く200Vの機械のみ。修理可能かどうかもまだわからない。他を探すの?いっそ200V引くの?オーダー品を始めようとした矢先、納期も守れない可能性が浮上。先日の糸鋸盤よりもピンチだわぁ。

テント生活?

家で退屈を極める娘のために室内にテントを張ってみた。これだけで気分が盛り上がっている。テント内にこまごましたおもちゃを持ち込んでいるみたい。テントでお昼寝するって言ってたけど寝付けなかった模様。このテント懐かしいわ。

目止めの研磨をしたら最初の塗装。1回目は目止めの固定と汚れ防止ぐらいの意味なのね。