両面テープがいい

これなんかは表板が割れる前にはがれてくれたようで良かった方だね。古くなったピックガードは縮んでくるので直貼りだと表板に直接影響を及ぼす。特に昔のセルロイドは。貼りなおしたけどすぐまたはがれたと持ち込まれたもの、たとえオリジナルのピックガードが木に直接接着されていたとしても、貼りなおすときは塗装面に両面テープで貼った方がいい。

貼り直しの接着剤に使われたのはニカワかなぁ。できる範囲で落とす。

その昔に一回り大きなピックガードに替えられているみたいだ。
まぁそんなことはどうでもよくて、両面テープを貼るためだけの、テープから木を保護するためだけの塗装をする。ラッカーだと大変なのでセラックで。もうちょっと重ねはするけど今日はこのへんまで。

溝幅注意

まずはギブソンの裏。

それから簡単に終わると思っていたピックアップの取り付け。持ち込みのP.U.を開けてみるとピエゾがサドル溝の幅よりも太いという・・・。広げるしかないかな。

2時間で終わらせると言うと、その間にいったん帰ってほかのギターも持ってくるって。そう、今日の学習室無くなって午後が空いたのでね。

綺麗に収まってサドル作り直して完了。昼飯すっ飛ばして頑張って2時間半かかったわ。持ってきた他のギターはヤマハ。こちらは表の力木はがれ。写真撮っても良くわからんな。気温下がってきたのでしっかり時間取って乾かそう。

#082 argo

配管性。はい完成。確かXをスキャロップしていなかったよな。うまくハマったみたいで良きかな。45mmでネックやや太めながらも悪くない。納品楽しみだなぁ。ボディトップとネック裏が艶消し。この完成前に次のギター作り始めるつもりだったんだけど、何作るかも決まってないや。

大詰め作業と試験

ブリッジの処理とナットサドルづくり。最後の仕上げだ。

今日来た修理も異音がするってやってきて、最初フレットだと思ったんだけれど、裏力木はがれが見つかって、でも異音は金属的な音だったのでよくよく調べていったらP.U.のプリアンプのワッシャーが共振していた。一昨日のといい今日のといい、原因が分かってしまえば直すのは超絶簡単なんだけど、原因特定までが難しい。今回はわりとすぐに見つかって良かった。原因特定できず直らないといずれ仕事無くなるから。今回みたいのは修理が簡単なだけにたいした修理代にならないので、仕事というより試験を受けたような気分さ。そして合格したッ!あ、裏力木は預かってちゃんと修理代もらって直しますよ。