久しぶりの御開帳

本管が直ったのか、まだとりあえずのルートなのかわからないけれど水はきれいになった。もらった非常用水の袋を熱消毒して保管しておきたいのだけれどまだやっていない。

重い腰をようやく上げて、やるぜ大手術。ブリッジに続いてバインディングを削り落とす。

焦らぬようにじっくりとか言いながら結構な力でヘラをぐりぐり差し込むので腕がだるい。一日がかりで裏ぶたオープン。あらわになった。いやん、恥ずかしい。

水道管破裂?

側割れ修理のリフィニッシュその後。ある程度乾いたのでマスキングテープのバリを研磨で落とした。ジャックを取り付けてロッド調整して修理完了。お尻から見ると塗装の違いがよく分かってしまう。上が今回の。溶剤系のフィラーが残っていたので薄い塗装なのに導管の凹みはほとんどない。

夜、風呂に湯をはろうとしたら急にすごく茶色い水。ほかの蛇口からも茶色いのでボイラーじゃないと思って水道課に聞いてみたら、水道本管で破裂だってさ。公民館に給水車も来ていたらしいけど引き上げちゃったって。こりゃぁ参ったと思ったら、役場の人がお水を24リットルうちまで持ってきてくれた。小さな町ならではの手厚い対応、本当に感謝。東根のあたりだっていうから結構広い範囲で被害が出てるんじゃないかなぁ。ひとまず別ルートでつないだけれどいつもと逆方向に流しているからまだしばらく茶色い水が出るかもと。で、たくさん流せばきれいになるはず、水道料金も減免してくれるって。蔵王町役場、どうもありがとう。さらに感激したのはこの非常用の水の袋。使わないときにはかさばらない、ゴミも少ない、単純な作りで丈夫で少しずつ水が出せる。とてもよくできている。考えた人、相当試行錯誤したろうな。

今回の原因は知らないけれど、全国で水道管の老朽化が問題になっていて、費用がとんでもないから国は水道の民営化なんて言いだしているくらいだけど、こういう時こそ利益追求じゃない公が頼りになるよなぁ。これからこういう事案は増えるんじゃないの?

音が合わない

弦の 短すぎるものは交換し、巻き方を直して、ナット溝を修正、ブリッジ位置も調整した。理論値よりもずいぶん後ろでオクターブはずいぶんマシになった。1~4弦はまずまず。それでも6弦はまだかなりシャープする。ただでさえ皮で沈み込むからチューニングが難しくてなかなか合わない。調整でできるのはここまでかな。6弦合わない。ブリッジを改造するともう少し良くなるかもしれない。でも保証はないなぁ。皮の張りがゆるいとかが原因ならあたしゃにゃ無理だ。これはどこかの民族楽器なのか・・・?それとも誰かの趣味の手作りなのか・・・?音程の合う個体を見てみたい。

えーっと、これは何セット目だっけ?塗装の吹き付け。まだ十分平滑とはいかないけれど、塗装の前半戦は終了かな。

今日から4人暮らし

週末におチビが蔵王へやってきた。

変な楽器もやってきた。フライパンの底が抜けたような形状のボディ(木製)に何かの革が張ってある。チューニングが合わないというので見てみようとしたところ、糸巻きのノブが割れてしまった。

あるもので代用する。牛骨のサドル材。これをノミで掘る。

形状の完コピも考えたけどその前に心が疲れてしまった。ほかのノブもひびが入っているので糸巻き交換の覚悟をしておいた方がいいかも。

こちらはフレットのすり合わせをしてブリッジ接着。

つゆざむ

「100%ゆうき~もうがんばる力はなーいさ~」と 車の中で娘が 力強く歌っていた。そう聞こえているらしい。

今朝のコパアメリカ、ウルグアイ戦はやふーで無料で見られるというので後半から観戦したけど、本気のウルグアイ相手に大アウェーで同点なら上出来じゃないか。W杯の時には不安材料でしかなかったベテランキーパーもスーパーセーブで素晴らしかったし。ただ、オリンピックをにらんでのメンバーなのかそうじゃないのか、監督の意図は読み取れなかった。


ところで宮城はもう梅雨に入っているのかな?今日なんかまさに梅雨寒のそんな天気。ブリッジ接着しちゃうとそのギターは仕事ができなくなるので指板修正とフレット打ちを優先させた。今日の最後にブリッジ接着できたら一番効率的って考えていたけどそこまで到達しなかった。

隠れるインレイ

埋め木を削っていたんだけど、あらためて表かなり変形してるなぁ。完全に隠れるインレイ。

ブリッジ裏を削っていて違和感を覚えたのでよくよく確認してみると、Xがはがれてた。全く見えないし打音でも分かりづらい。こりゃ気づかんわ。これだけ表がロールしてるんだから最初に疑うべきだったのか。

今日はうれしい書類が届いたので午前は大河原方面うろうろしてた。届いたとたんに更新の申請しろってか。軽症者特例が認められたので前回の支払いと診断書の依頼とその他ついでの諸々。効果がはっきりしない割高な薬の3割負担が基本的には2割になるって感じかな。非常にありがたい。まぁでもこれを死ぬまで続けるってのは正直うんざりだな。
これもうれしい、のかどうだか、外税の食品スーパーで合計金額がちょうど2000円だった。ミラクルだ。 レジのおばちゃんもびびってたぜ。

地震ガソリン駒埋め木

昨夜の地震は驚いたね。しかも向こうで6強かつ津波注意報っていうからどうしたもんかと思ったけれど、新潟下越にいる妻子、義父母、義兄も無事とのこと。大した被害もなかったらしい。

今朝もバタバタ。お隣のばあちゃんが助けてくれっていうから何事かと思ったら、知り合いが置いていった軽トラからガソリンが漏れていると。近くのスタンドに連絡しようかとかいろいろ考えたけど、タンクの口から漏れているので3リットルほど抜いてやった。入れすぎたんじゃないかって。オイルと混ぜて草刈りにでも使っておくれ。しかしまぁ入れすぎたとしてもあんなに漏れるもんかねぇ。あったかくなったから?こわいこわい。お礼にとニンニクもらっちゃったから吊るしておいた。

さて、新たな修理仕事は下請けでまわってきたもの。もうこのところひと癖もふた癖もあるものばっかりで本当に退屈しない。ブリッジの再接着と指板修正なんだけど、おそらく自身ではがしたのだろう、合板がめくれてしまっている。指板もはがそうとした痕がある。

このまま圧着しても、中がぐちゃっとしてちゃんとつかないので削り落としてしまう。

埋め木しようね。合板にボンドがかんでくれよ。

修理って難しい

塗装吹いたよ。下塗りというか中塗りというか、製作中のはいつも通り。修理は艶消しのトップコートを。んで、乾ききらないうちにマスクを取る。おや、艶消しの感じがちょっと違う。塗料が違うんだろーなー。色は心もち濃かったか。でも色の方向はあっていた。なにより4か所割れていたなんて誰が気づくだろうか。塗装が痩せてきて見えるかどうか、な。この前よりはきれいになった。

さて、半年間放置していた修理仕事を、またゆるゆる半年かけるつもりで始動。tupliの052番、包み込むような和音を狙って作ったものだけど、どうやらやりすぎた模様。実際弾いてみるとラウドでわ~んっとちょっとした穴ぐらで弾いているみたいな気持ちよさもあるんだけれど、確かに輪郭がぼやけているようにも思う。こんなギブソンの中古弾いたことあるような。もう枯れたのか?とにかく、音に芯を取り戻すべく改造をしたい。うれしいのはトップもネックも状態がいいということ。

改造っつっても削りすぎたものを取り戻すんだからトップの力木交換。そのためには御開帳しなくちゃだ。表のルックスはお気に召していただいているようなので、それを極力保存するためにブリッジに犠牲になってもらうことにした。はがすより削り落とす方がトップの傷は少なくて済む。やってみて正解だったと思った。何しろものすごくガッチリ接着されていたから。

ベルのドレス

ワンオペ育児といっても平日はさしてどうということもない。朝晩のご飯を準備して保育所の送迎して風呂に入れて寝かしつけるだけだから。時々風呂でひげを剃るのだけど、子がいると剃れないってぐらいか。保育所さまさま。ただ土日は疲れる。昼寝でもしてくれたらいいんだけど一服する暇もない。おさがりのドレスは「ベルのドレス」だそうだ。でも「肩のところ違うねぇ」だってさ。映画の最後まで野獣を「あの悪い人」と呼んでいたくせに。どこまで理解しているんだか。

お客さんが工房へ来た時に半ばあきらめモードで「クランプないですもんね。無理ならいいんですけど」と言っていたけど直ったよ。ちょっと気分のいい修理になった。

それから今日も塗装準備。目止め3度目やや薄目。

ギター3本研磨。明日吹く。

養生で見えない

サイドのリフィニッシュ、どうしたって色は合わないものだけど、部分塗装の難しいところは塗らない場所の色が見えないというところ。記憶を頼りに・・・もうちょっと濁ったような色だったんだけどマホガニーがキラキラしちゃう。あとで艶消し吹くけど。

アンカーのあった穴をふさぐ。最後に貝のインレイでゴマ化すこともできるよと言ったんだけど黒けりゃいいというのでエボニーそのまま。これが我ながらとても上手くいった。

膨らんだトップに合わせてブリッジ裏を削ったら、竹を切る。木工やるなら竹がいるでしょと、以前うちの敷地に生えていた竹を取ってあったもの。最近はこんなに太いの出てこないなぁ。

ホールからブリッジまでが遠すぎて、こんなの接着できるクランプが無いので竹で圧着する。このブログやうちのHPを見てきた人なら竹を見た瞬間に気づいた通り。はずしたりする時にトップに傷が入りかねないからベニヤで養生しておいた。ずれていないかとても見にくい。