ひとつできた。

仕上げ作業。完成した。記録写真を撮ったらちゃんとお披露目して納品する。とってもいいと思う。マホvesseでこれまでで一番じゃないかなぁ。

そうそう、先日新潟へ行ったときに正月に頼んだイタヤの挽割りを受け取ってきた。車に置いておいたらこんなに反っちゃった。15mmくらいで10年近く放置しておいても半分に割ればすぐこれだけ反るんだから大変だ。板目のカエデは反るよねぇ。またしばらく寝かせたほうがいいかな。でも見事にスライスしてくれてあるので、いつか国産イタヤでギターが作れるかもしれない。山形の家具屋さんでも挽割りできるところがあるみたいだし、材さえ買えればブックマッチを作ることは可能そうだ。もっと薄くもう一枚ずつ取れたら良かったんかなぁ。

ヘッド折れカラー

今日は3つが同時進行。ブリッジの処理とペグの取り付け。

それから首チョンパなギターの塗装。カラーで埋め木を隠す。

写真の後のトップコートでちょっと垂らしてしまった。部分塗装でココにしっかり塗装を乗せたいという意識が強いと厚塗りになっちゃうんだねー。ラッカーに近道がないことは重々承知しているはずなのに。研磨が難しくなったよ。尤も、もし研磨でしくってもつぶれた色の部分だから簡単に修復できるんだけどさ、仕上がりが遅くなっちゃうから研磨こそ慎重に。

3つ目はオークションサイト。トリマー修理用のベアリングとプーラーは注文したけど、中古のM6を見つけたので落札した。トリマーなんて何台持っていたっていいよ。ただベースは新品売っているうちに一つ買い足しておこうかな。でもガイドは売っていないなぁ。

トリマーの寿命

昨日箱になったボディのサイドを研磨。バインディングの溝を切る準備ができた。

さぁ今日はブリッジ。ヤバイヤバイ。トリマーがいよいよ変な音がする。かろうじて動いてはいるけれど回転も不安定。ブラシは替えてから数年しかたってないよ。日立M6、数年前に廃番になってるのに!この堅牢で重厚なボディがいいのに後継機は細身でプラスチックボディだったような。軽いと使いにくいのよ。何よりすべての治具がこのトリマーに合わせて作ってあるから非常に困る。工場に勤務して最初のボーナスで買ったから16年以上の付き合いなんだけどねぇ・・・。

ブリッジを完成させて接着。

バインディングの溝切りだってM6を使うわけで、おそるおそる分解してみた。

モーターだったらお手上げだと思っていたんだけど、この手前の大きなベアリングが明らかに悪い。希望が出てきた。 同じ型番のベアリングとベアリングプーラーを調達すれば復活するかも?

表修理と力木接着

今日は修理から。表はがれ。ライニングが割れている。

胴が丸くてクランプできないので紐を巻き付けて固定。ゆがみを修正する余裕もないのでとにかくくっつけるのみ。

クラシックの表割れは指板の脇、きわっきわのところにもヒビがあったのでそれも直しておく。指板が縮んだんだろう。塗装が極めて薄い、というかカラーがとても浅いところにあったようで、塗装が剥げていないのに色だけ薄くなってしまった。やむをえないか・・・。裏に補助の板も張り付けて終了。

天気が回復したので力木接着を。終わったら結構遅い時間になった。あっという間に不規則生活。昨日の満開の桜と積もった雪の写真、撮りに行けばよかったかなと今更ちょっと悔やまれる。

バフトマト

ほどよく乾いたところで水研。

バフを当てて光らせる。

修理のお客さんからトマトが届いたよ。え?なんで?雪が残る寒い日にトマトが潤沢という贅沢。しかもすごくおいしい。たまらん!ごちそうさまです。

しばらくは行ったり来たり

山元へいちご狩り。

それから妻の実家へ。娘は保育所へ行きたいと言っていたので連れ帰ってくる予定だったのだけれど、ばあばがたくさん遊んでくれるのでまだ帰りたくないと。まぁ何度か行ったり来たりするからその度にどちらがいいか決めてもらおう。峠あたりだけかと思ったら山形から宮城へトンネルを抜けると雪国だった。

こうなる

これが、

こうなる。

折れたヘッドはこうなる。ちょっとへっこんでいる所埋めてから塗装に向けた研磨をする。

左隣さんが耕してくれたので畑にジャガイモを植えた。畑仕事をしていたら、春植えに向けて畑の片づけをしていた右隣さんから大量の小松菜をいただいた。農村地帯の特権。

裏板づくりとヘッド折れ修理

裏力木接着研磨して、側板に割れ止め。

ネック折れ修理、このギターのために治具作った。これまで使っていた治具もこのくらいのサイズで作り直そうかな。ロッドを避けて2本の埋め木をする。

補強材は柾目のメイプル。ハードメイプルはしなやかな強さがあるからね。

閲覧注意

タイトルの話は一番最後。
まずはライニングの接着表側。

波打ちの激しいサイドをみがくのは体力仕事だ。3倍くらいペーパーを消費する。ぴらっと面がきれいになったボディは一段とかっこよく見える。

修理のお仕事。札幌にあるラムジーズさんから回ってきた。ラムジーズの成澤君もリペアの腕は相当なのに、こういう激しい損傷のギターを南部ならなんとかするでしょと依頼してくれるのはありがたい。向こうには塗装ブースがないのかな?だからかな?心臓の悪い方は閲覧注意。

ネックを継いであるせいでよくあるネック折れと割れ方が逆だ。指板の裏側がむき出しになっている。ロッドもちら見え。ひとまずこのままボンドで接着する。補強が必要だけど、補強材を埋めるための穴を掘る治具、専用に作った方がいいかもしれない。