トイレの熱唱

最近ひとりでトイレに行くようになった娘は、狭い空間でひとりの世界に入るらしく、覚えた曲や創作の歌を全力で熱唱していて面白い。ラプンツェルのゴーテルの「あなたのみ~かた~♪」と張り上げたかと思えば「くるくる取り過ぎよ!」「そんなことないよ」と一人二役の後「拭きましょう♪拭きましょう♪」と創作ソングが始まったりする。全力の大声で。録音出来たら面白いのにまだできていない。

さて、表のブレーシングを削る。「ここを削るとタッピング音がシャープしてこっちを削るとフラットに動くんだってさ。俺は分かんないけど」とクリスが言っていて、何年か気にしてみていたんだけど結局俺もわかんなかった。あんなに可憐なバラのインレイを入れたり、俺の下手すぎる英語に付き合った結果、夕方に熱を出してしまったほど繊細なアメリカ人なのだが、「わかんないんだけどさ」と言って気にしない、それでいいんだ、みんなもそうかと学んだのだった。緻密さと適当さのバランスかなって。叩いてみながら、こんなもんかな、もうちょっとかなとか考えるけどわからないから適当な所でハイばっちりオッケーと先に進むのである。屋外でかき鳴らす姿を想像してやや硬さを残して。

で箱にする。あぁ一安心。連休にずっと作業場にいたのでその罪滅ぼしに夕方みんなでショッピングモールへ出かけた。ただああいうところへ行くと娘はキャラクターものの車型ベビーカーに座って全く歩かないのが良くないよなぁ。