せめぎあいと葛藤

今日は研磨と塗装。実はせめぎあいと葛藤があるんだけど表に見えてこない地味な作業。

この時季の作業場1階の除湿器はやっぱり電気の無駄遣いでしかないんじゃないか。という葛藤。せめぎあわない。完敗。

ナットの日

今日はナットの日だった。交換を2つと今日来たお客さん2組もナットの調整などだったので4つのナット削り。

ガチガチに接着されたミカルタは非常に厄介だ。ノミでたたいても潰れて砕けていくのでなかなか取れない。ネック側までつぶれてしまったりもするので初めから割り切って鋸とか使った方がいいのかなぁ。ロングサドル砕くみたいに。

そういえば交換は2台ともマーチンだった。

ガットギターのナットでキンキンと音がするというので溝を切りなおしたが、まだ音がするというのでよくよく確認するとどうも糸巻きで鳴っているようだった。グリスを塗ったが解決せず。ポストの材がもうちょっといいヤツだったらあそこまで鳴らないんじゃないだろうか?だからベアリング付きとかまであるんだろうな。

あ、知り合いのSNSで知ったけど今日ってAZフェスだったのね。今年行ってたら10年連続だったのに。この雨の中大変だったろうなぁ。

表裏割れ修理完了

大手術、ようやく完了した。新しく買えるほどの費用をかけての修理をうちに依頼してくれたことへ大感謝である。ご期待に沿えたかどうか、ジャッジが楽しみでもある。ずいぶん時間がかかってしまったことは申し訳なかった。フレットもナットもオリジナルのままで大丈夫だった。写真の後、取ってあったラベルを忘れていることに気付いて慌てて貼って、弦も新しくして完了。修理のビフォーアフター。

ビフォー

アフター

鬼が出るか

子どもの寝かしつけにおいて、「鬼が出るよ」「お化けが来るよ」は昔から使われてきた手法でまぁわかる。すぐに寝っ転がると牛になるよとか、蛇が出るよ、へそを取られるよとかと似て、比喩表現であながち嘘ではなかったり、子供でもはなから本気にしない程度の表現だったり。絵本の中の物語をなぞったり、あくまで未来の可能性を示しただけで実現はしていない。

しかし「鬼が来た!ほら、声が聞こえる」には葛藤がある。すでに起こった事象として話している。それでは嘘じゃないのか。嘘は嫌だ。それとも物語に突然飛び込んだだけなのか。本や映画ならともかく現実世界で物語に飛び込むことは俺にはなかなかできない。4歳ごろから大人の平然とつく嘘に辟易してきた。園長先生の「サンタさんだよ、幼稚園の屋根の上にソリがある」すら、そんなデタラメで喜ぶとでも?と感じていた。サンタさんだよについてはいい。節分のお面をつけて鬼だぞーなら、ごっこあそびだ。が、ソリのくだりがいただけない。いたずらに恐怖心をあおるのもどうかと思うし、それに、幽霊だの呪いだのUFOだのオカルト的な物をあんまり本気にするようになっても嫌だ。

では、「鬼が近づいて来たようだ。遠くで怒りの足音がする」ならどうだろうか。これなら嘘ではなくなった。

半日しか作業できない日が続く中でも今日は特に高効率にみっちりこなした。フレット後の塗装吹き付けをしつつ、大規模修理品の塗面研磨とバフがけを終えた。ブリッジのついたままの研磨もバフがけもやりにくさこの上ないがまずまずの仕上がり。あんなに割れていた裏面もこの通り、光ってしまえば気にならない。

 

フレット打ちのタイミング

塗装の途中のこのタイミングでフレットを打つのは工場がそうしていたからそうし始めたわけだが、とても理にかなっている。フレット打ちはいろんな道具を使うので気を付けていてもコツンとしてしまうことがあったり、フレットを削ったカスは金属片なので傷の原因になりやすい。塗装が終わってからだとリスクが大きい。塗装前は木地研磨の後汚れる前にさっさと吹きたい。塗装の前半なら傷を消すために諦めて木地まで出して研磨する踏ん切りもつけやすい。今回は塗装時間かかるかもしれないなぁ。

 

カゴメ劇場

昨日は妻が応募して当選したカゴメ劇場へ行ってきた。娘初めてのホールはミュージカル。映画館もまだ。直前まで爆睡だったんだけどシャッターの直前に目を開けた。

二部構成後半のヘンゼルとグレーテルは子どもも捨てられたりせず魔女とも和解するのだが、最後はお菓子じゃなくて野菜で解決にすれば良かったのに、なんて余計だろうか。娘も最後まで真剣に観ていて、終わったらもらったパンフで「魔女どこだ?あった!これー。」と言っていたのでちょっとは分かっただろうか。子供だらけなので少々泣こうが騒ごうが寛容な空気がとても良い。お土産の野菜ジュースもうれしい。毎年来れたらいいなぁ。

14cm

今日は妻が休日出勤のため娘とデート。出先のお店で、3月で保育所を退職してしまった元担任の先生とばったり遭遇したのだが、娘は緊張して硬直していた。先生、ちょっと涙目で目がなかなか合わないって。忘れちゃったのかなぁ。あんなにべったりくっついてたのに。最後にようやくタッチしてバイバイできたけど。

娘の靴を探して靴屋を3店舗回ったけれどろくなの無かったりサイズが無かったり、「これ要らない!」って騒いだり。たどり着いたのは大型スポーツ店。娘は連れまわされて疲れたか寝てしまって、結局本人の同意を得ぬまま決定した。もう何足履いたり脱がしたりしても全く起きない暴れないのでむしろ楽だった。また数ヶ月で履けなくなるんだろうけどねぇ・・・。

0.6あんまりないじゃん

修理色々納期に余裕持って一ヶ月もらったけれど、先もまずまず詰まりそうなので出来るときにババッとやる。ブリッジも貼る。

製作中のギターは遅れている。フレットを打つ。の前にフレット溝を広げる。ドレメル(USAのミニルーター)は今やこのためだけにしか存在していない。0.7mmのビットは買いだめしたんだけど0.6mmを多用するようになって、なかなかの頻度で折れるのでヒヤヒヤする。微妙なんだよなぁ。高めフレットの場合0.6だときつめ、0.7だとちょっと突っかかるともう広過ぎちゃうから・・・。ゆるいと順反りしやすくなるでねぇ。

飢饉の危機?

暑い暑い。コタツにあたって残ってる灯油でストーブまでつけちゃう宮城の寒い梅雨はどこへ行ってしまったのだろう。今週末にも村の草刈りがあるらしいのだが出られないので事前にちょっと刈っておいて罰金を免れようという作戦。この炎天下で非常に過酷な仕事だった。

汗でぐしょぐしょになったついでなので家の草刈りと芋掘りも。今年ジャガイモは2畝しか植えていない。例年今頃花が咲いている頃なんだけど、今年は一輪の花も咲かずにすっかり枯れて消えている。土寄せしたいタイミングでできなかったり、雨が少なかったり、おそらく色々重なって大凶作。小さいだけでなく収量として1畝あたり1/3~1/4くらいだろうか。

大規模修理品のトップコートを吹いて、ブリッジ再接着の準備をしているところ。間違ったボンドはネットリとして非常に削りづらかった。

今日から夏休み、公民館のエアコンの効いた部屋での学習室事業もスタート。そういうわけで来週の午前中も公民館で子供たちと涼んでいる予定。

ヒールが深い?!

塗装中のギターの研磨。画が代わりばえしな過ぎて写真も撮っていない。それから、すり合わせの修理はスペイン製のガットギター。ハッとするようなカッタウェイ。一瞬13.5フレットでジョイントして半分ネックが埋まっているのかと思ったけれど、スペイン式なら一本竿工法か。それならおののくほどでもないか?にしてもオシャレ。ドイツ式のダヴテイルでこんなカッタウェイは考えたくもない。誰だかネックヒールをボディに埋め込んで作る人がいたけれど・・・うちではやらんよ。

明日は雨も上がって塗装吹き付けの予定だったんだけど、夕方まさかのお呼び出し。娘はこの一か月で3度目の発熱。