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東京生まれ千葉育ち、蔵王町在住のギター製作家。 ベルボトムジーンズが標準スタイル。

赤紙

今日は地域コーディネーター最終日。
夕方まで晴れるというので、気張ってチャリで出かけたら
途中で本降りの雪、で、止んでいたのに帰りは雨。
数年分を被曝したと思われ。
ございんホールの皆さま、学校の先生方には色々お世話になりました。
知り合いも増え、裏道も覚え、珍しい経験もさせてもらいました。
明日から、概ね無職、として家の片付けを頑張ります。
帰ってきたら、張り紙がありました。
建設課の答えはNOだそうです。
(罹災・被災届けはなぜ総務課?)

「入るな危険」と言われても、他に行く当てもなし、
それほど危険を感じてもなし。揺れない限り。
法的拘束力もなし。
建設課は地震前を知らんのですよ。
ただ、修理は必要だという事が確実で。そんな予算はありませんよ。
国の「被害に応じて所得税を減免」とかいう案、今年の私の申告の結果、所得税ゼロなので無意味。
結局お金持ちほど優遇されるというお粗末さ。
こんなボロの我が家と工房です。
さぞかしヤキモキしていたことでしょう。大変お待たせいたしました、ご報告。
製作中のギター、二台とも全くの無傷で健在でし!!

ヤツはまだいる。

割れたガラスを片付けていたら
おじさんが玄関の戸の応急処置を手伝ってくれた。
誰かが「今宮城は過去にないくらいイイ国になっている」とツイートしていたけど
本当にあったかいなぁ。
「困った事があったら遠慮なく言えよ」って、僕はおじさんの名前を知らない。

どうにも柱が曲がっていると思ったら、だいぶずれたんだ。
この写真でよく分かる。

ちっとも片付いてないけど今日はもういいや。
こうも汚いと倒れたペン立てすら立てる気にならぬ。
むしろ倒れているのが自然に思える。
ん!天井裏で重たい足音がした!

これが地震かぁ

さきほど蔵王に帰ってきた。
新潟経由、七ヶ宿から白石まわって到着。
玄関のコンクリが壊れて、扉もないのは送ってもらった写真で知っていたものの
作業場には肩を落としてしまう。
あれほどの重さのものが軒並み倒れ、窓は無く、
やっぱり壁が・・・。

居間もひどいね。
壁が剥がれ落ちてるせいで全てが砂に埋もれたみたい。
天井もはがれかけていて、そこから色々落ちてきているみたいだし。

被害の少なかった蔵王町では悪い方だと思われる。
そういえば、蔵王町に入ってからウィルコムのケータイは一切つながっていない。
アンテナだか基地局だか、やられたんですな。
それでもPCが無傷で生きていたことが救い。
遅ればせながら、自分も被災者である事を知った。
今日のところは寝床を確保してさっさと寝ます。

高熱

高熱出してしまいました。
今日の出発を一日延期しました。
まだ熱はあるものの、いくぶんマシになり明日には出発したいところ。
ガソリンは20リットルになりました。
新潟までたどり着けるか?
新潟で満タン入れられれば宮城まで届く。
わざわざ蔵王の我が家の写真を送ってくれた友人、どうもありがとう。
南面の玄関、窓がひしゃげて、はずれて、ありませんね。
作業場の壁は角ががっさり落ちて強度が心配です。
どうすることもかなわないので
家があるだけ良かったと考えて、寝床を確保する努力をしないといけないと考えています。
それほどのボロですが、おそらく数名分のスペースが余分にあります。
隙間風の家はふきっさらしの家になりましたが。
ご検討ください。
仙台市の友人が猛烈に頑張ってくれています。
こちらもご覧ください。
http://talleyrand666.blog60.fc2.com/

秋葉にて

体調がすぐれないので、友人には秋葉原まで出てきてもらった。
そこで落ち合って土産を渡し、いろいろな話をする。
気分がまぎれるというほど楽観的にはなれないが
会えてよかったと思う。
今朝、蔵王のご近所さんから電話が入った。
なぜ、連絡もよこさず家を空けているのか
と、怒られてしまった。
我が家はボイラーが破損し水が溢れ
玄関の扉は壊れてすでに無く
作業場の石の壁は亀裂が入って
ひどい状態だと教わった。
どれほどヒシャゲているだろうか。
そのまま住めるのかすらわからない。
とにかく、明日中にも持っていく物をそろえたい。
最低限、これ以上周囲に迷惑をかけないように。
ガソリンスタンドに聞いたところ、朝5時に並べば
整理券を配布し、ガソリンの入荷があれば購入できる、と聞いた。
のどが痛くて吐き気がする。
少し歩くと汗が出るのに背中が寒い。
風邪も早く治さないとこの後がきつい。
日本を発ってからのこの非日常の緊張状態は
自宅に帰らないことには解消しないのだ。

蔵王では

こんなタイミングで風邪をひいてしまった。
今日、横浜の友人の顔を見に行くつもりだったがひとまず延期。
今夜の様子をみて明日行くか決める。
身重の奥さんにうつすわけにいかない。
旅の疲れか、いやいや、Chrisからもらったと思う。症状が酷似。
蔵王町のサイトが復活して、町内人的被害ゼロのニュースに胸をなでおろす。
電気が復旧したと聞き、メールを送信。
携帯から電話が返ってきた。
水道はまだ。
でも、電気があれば、あの地区は地下水がくみ上げられる。
プロパンの底が見え始めていて、灯油もない。
今後燃料の奪い合いが心配だと。
物資を送っても白石でストップするという。
燃料がないので取りにいけない。
被害の大きい地域が優先されているので
蔵王は陸の孤島と化している、なんて声もある。
が、畑があるので食料は他よりずっとマシらしい。
田舎はサバイバル能力が高い。
我が家もとりあえずまだ建っている、らしい。
窓などが割れているだろうが、ペシャンコすら考えていたので
希望の光が見える。
何が必要だろう?
自転車を買っていった方がいいだろうか・・・。

帰国

予定を前倒ししたものの、ようやく日本へ戻りました。
アトランタ空港で大勢の日本人の若者の団体がはしゃいでいたことや
三陸沖を飛行中に右側の窓がひとつも開いていなかったことや
本数の減った満員電車で会社帰りのサラリーマンの自分勝手な一言に
なんだかがっかりしました。
アメリカ人の方がよっぽどgentleです。
アメリカの報道やツイートだけでは見えなかったことも多々あります。
東北の人は、あげるあげる文化 だから
きっとパニックとかもそれほど多くなく頑張ってくれていると思います。
ガソリンが入手困難ということで、私はまだしばらく千葉にいます。
今行ってもかえって迷惑だと言われてますし。
帰国してメールを開いて、50件以上を受信し、感謝しています。
電話等つながらなくてご心配おかけしました。
それにしても、この状況で
なんで円高になってんのさ。
投資家って・・・。

ピーク

2人は無事日本についたろうか?
一人旅2日目。
この一大事に一人好きな事やって
と、批判があるのも承知の上。甘んじて受ける。
Are you from Japan?
の質問は怖い。
今日はナッシュビル近郊の個人ギター工房へお邪魔した。
午後からの約束なのに、10時半に押しかけて午後6時まで。
風邪を引いていたようで辛そうだったのに。
tupliと彼の CB Guitar を交換するのはかなわなかった。
彼のギターは今工房にはなく、しかもブラジリアンなので海外へ持ち出すのは困難なようだ。
それでもそのままtupliを置いてきた。
午前中、お客さんや仲間達が集まって来て、ジャムセッションになったり
ギター談義をやっていた。
tupliもお世辞を抜いてもそこそこ好評価を得られたみたい。
カントリーミュージックに向いているかはわからない。
お土産も喜んでもらえたよ。
テクニカルな質問にも全て答えてくれた。
全部理解できたかは別として。
メキシカンレストランで大量のランチをご馳走してもらったし
娘さんのハンナちゃんから手づくりのお土産をもらった。
奥さんも日本をずいぶん心配してくれていた。
モーテルに入ってテレビをつけたら怖くなってすぐ消した。
でも、後悔していない。
この旅の僕にとってのピークは、あの人が言ってくれたようにココにあった。
ミッション コンプリート。

地震

仙台で震度7だとか?
電気水道ガスのライフラインが止まっていると聞いております。
twitter仲間の数名の無事は確認していますが
それ以外とわが家の安否がわかりません。
tupliのメールアドレスか、ツイッターに連絡いただけると安心です。

今日の宿

ニューオリンズからダッジチャージャーをレンタルし
契約ミスを指摘して、ナビの使い方に苦労し、
530kmほど北上。
魂が売れるかもしれないかの有名なクロスロードの町クラークスデール
に今日の宿をとります。
タイムスリップした全てがかわいい所
感激してみんな泣きそうです。