鬼が出るか

子どもの寝かしつけにおいて、「鬼が出るよ」「お化けが来るよ」は昔から使われてきた手法でまぁわかる。すぐに寝っ転がると牛になるよとか、蛇が出るよ、へそを取られるよとかと似て、比喩表現であながち嘘ではなかったり、子供でもはなから本気にしない程度の表現だったり。絵本の中の物語をなぞったり、あくまで未来の可能性を示しただけで実現はしていない。

しかし「鬼が来た!ほら、声が聞こえる」には葛藤がある。すでに起こった事象として話している。それでは嘘じゃないのか。嘘は嫌だ。それとも物語に突然飛び込んだだけなのか。本や映画ならともかく現実世界で物語に飛び込むことは俺にはなかなかできない。4歳ごろから大人の平然とつく嘘に辟易してきた。園長先生の「サンタさんだよ、幼稚園の屋根の上にソリがある」すら、そんなデタラメで喜ぶとでも?と感じていた。サンタさんだよについてはいい。節分のお面をつけて鬼だぞーなら、ごっこあそびだ。が、ソリのくだりがいただけない。いたずらに恐怖心をあおるのもどうかと思うし、それに、幽霊だの呪いだのUFOだのオカルト的な物をあんまり本気にするようになっても嫌だ。

では、「鬼が近づいて来たようだ。遠くで怒りの足音がする」ならどうだろうか。これなら嘘ではなくなった。

半日しか作業できない日が続く中でも今日は特に高効率にみっちりこなした。フレット後の塗装吹き付けをしつつ、大規模修理品の塗面研磨とバフがけを終えた。ブリッジのついたままの研磨もバフがけもやりにくさこの上ないがまずまずの仕上がり。あんなに割れていた裏面もこの通り、光ってしまえば気にならない。

 

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