追悼のひ

今日訪ねてきた人に教わった。3月10日は東京大空襲の日だと。そしてその空襲の後、同じ日、なぜだか不忘山に3機のB-29が墜落した。その残骸は一部まだ山に残る。1961年、墜落した米兵34名の追悼の碑が山頂に作られた。そして2015年には不忘平和記念公園が作られたのだと。蔵王縦走で不忘へたどり着いたとき、その碑に気付かなかった。戦争とかB-29だとかの破片が身近にあると知らされ、なんだか急に鉄臭いようなむず痒さを感じた。

明日は震災6年目の日だ。(書いている途中で日付変わっちゃったけど。)あれからもう6年。色々なことがあったし色々変わったし色々変わっていない。志津川に新しい商店街がオープンしたというのは数日前のこと。学生時代僕の髪を切ってくれていたミヤカワさんもついにそこにお店を構えたという。お祝いもって遊びに行かなきゃ。私の防災意識はずいぶん緩んだし、自宅周辺の空間線量を測らなくなって久しい。が、浦戸諸島の人たちに会えば防潮堤の話になるし、千葉の実家へ帰ろうと思えばそのルートを考えたとき6号沿いにはアンダーコントロールの手に負えない化け物がある事を意識せざるを得ない。最も変わっていなくてガッカリなのが原発政策かもしれない。

仕事に関して言えば、震災の後のいくつかの修理を通してリペアの考え方が少し変わったかもしれない。デフォルメして言うと、以前は製作の方が大事だった。今はどちらも大事だ。

裏板が無いので割れ止めが貼りやすい。簡単に修理調整できるようにとネックがはずせるギターがあるというから、行きつくところは簡単に修理できるよう裏板がはずせるギターとか。そういえば今日訪ねてきた方、カホン持ってきてた。ホールのある反対側の板はネジ止めだ。カホンだったか・・・。

製作も大事。途中のまま放置されているガットギターをさらに放置してでも作りたいギターが2つある。そのうち一つのためにテンプレートを用意した。シンプルデザインブリッジ。